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ネックラインを基準に見た投資家心理と3つのトレード戦略

こんにちは。波乗り道場生のこももと申します。2021年6月に入門し、トレーダーとしての技術向上に日々奮闘中です。どうぞよろしくお願いします。

今回はテクニカル分析でお馴染みの「ネックライン」について投資家心理を絡め深掘りしてみようと思います。

ネックラインとは

ダブルボトムやヘッド・アンド・ショルダーズなどのチャート形状において、トレンドの転換点を示すラインのことを指します。

ネックラインを割り込む(または突き抜ける)ことで、チャートパターンが完成し、トレンド転換の可能性を示唆します。

ネックラインの基本の引き方

ダブルボトム(トップ)は、安値(高値)2点に平行にラインを引いたものを高値(安値)に移動させるやり方もありますが、基本的には、山(谷)に出来たネックラインに平行にラインを引くだけでOKです。

ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ(ボトム)は、安値(高値)2点に平行にラインを引きます。

他にも斜めのラインを引いたり、レジスタンスやサポートに合わせた引き方もありますが、ここでは基本の引き方のみの解説といたします。

目線の切り替えポイントによる投資家心理

天井圏にてダブルトップやヘッド・アンド・ショルダーズ・トップのチャートパターンが出現するとトレンド転換の可能性を示唆すると言われていますが、なぜそのように言われているのか仕組みを紐解いていきましょう。

ここでは、ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップを例に解説いたします。

ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップのチャートパターンは、価格が高値を越えていく事が出来ず、「右側に高値を切り下げた山」を形成した後、「ネックラインを割り込む」事でパターン完成と判断されます。

左肩はまだ高安切上げのアップトレンド継続ですから、トレンドフォロー型の買いが入りやすい状況です。

その後、高値を切り下げたことで下降N波動完成を見越した新規売りが入り始めます。このあたりのゾーンは買い方と売り方の攻防となり、保合いになりやすい場面です。

ネックラインは安値を結んでいるラインです。ここを割り込むと下降N波動が完成し、ダウ理論の目線の切り替えもこのネックラインを割り込むことで起こります。

したがって、ネックラインを割り込むことで売り方に軍配があがり、買い方の損切(=売り)と下降N波動完成での新規売りで更に下降が加速しやすくなります。

トレード戦略3つ

ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップにおける3つの売り戦略を、実際のチャートを見ながらご提案いたします。

売り①は、ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップのいわゆる「右肩」となり得る場所で、高値切り下げを予測しての売りとなります。

エントリーのタイミングとしては、右肩の山の内部をよく見てみると小さくダブルトップを付けている(水色のライン)事がお分かりいただけると思います。その小さなダブルトップネックライン抜けのタイミングでエントリーです。

注意点としては、このゾーンは上記に書いた通り売り買いの攻防が起きやすいゾーンでもありますし、まだ下降N波動が完成する前の段階だと認識している事が大切になります。

ネックラインに届かず再度高値を試す動きが起こる事もありますから、チャートパターンの完成を思い込まず、時間経過毎に評価していく必要があります。

この場合の損切り注文(SL=ストップロス)は、小さいダブルトップ高値の上付近を目安に置きます。

売り②は、ネックラインブレイクのエントリーとなります。ネックラインを割り込んだ段階でエントリーです。

ブレイクは、相手側(この場合は「買い方」)の損切を巻き込むことによって大きく値が動きやすい状況になります。

注意点としては、ブレイクしたものの下げが加速せず、ネックライン上に価格が回帰する事があります。

この場合の損切りは、ネックラインの上の高値上付近を目安に置きます。

売り③は、ネックラインブレイクの後にネックラインを試す動きを確認してからの売りです。

ネックラインを試す動きが出て、それまでサポートの役割をしていたネックラインが今度はレジスタンスに変わったのを確認出来ると、この後の下降の流れに対しての確信度がひとつ増えることになります。

注意点としては、下降の流れが強い場合、上記チャートの様にネックラインを試す動きが出ない事がある点です。

今回の場合は残念ながら売り③のタイミングでエントリーは出来なかったことになります。

この後事前の想定なく慌てて飛び乗る事のないように、流れに乗る事が出来ない状況になった場合、次はどういうタイミングを狙って下降の流れについていくのか、もしくは諦めるか、事前のシナリオ作りがとても大切になります。

まとめ

チャートパターンには、投資家の心理が反映されています。

ご自身が売りを持っていれば買い方の、買いを持っていれば売り方の、つまり反対勢力の心理を読んでいく事は、相場の難しさでもあり面白さでもあると思います。

転換のチャートパターンを実際の相場で活かしたい!もっと深掘りしたい!方は、ぜひこちらの波乗り道場の動画を参考になさってください(チャンネル登録もよろしくお願いします☆)。

これからも共に、相場の勉強を頑張っていきましょう^^