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FXにおける「窓」とは?開いた窓は閉じられるのか

こんにちは!波乗り道場生のこももと申します。

2021年6月に入門し、日々トレード技術向上に取り組んでいます。どうぞよろしくお願いします!

週明けの月曜日にチャートを見た時にぽっかりと開いた「隙間」を目にしたことがある方は多いと思います。

チャート上で見られるレートの乖離による隙間を「窓」と呼びます。FXにおける「窓開け」とはどのような理由で発生し、また「窓埋め」はされるのでしょうか。

今回はFXにおける「窓」について解説いたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。^^

窓とは

チャート上に発生する「窓」とは、ローソク足とローソク足の間にできる隙間(ギャップ)を指し、「窓開け」と呼ばれています。

上方向に窓が開く事を「上窓」と呼び、下方向に窓が開く事を「下窓」と呼び、後に窓開けの水準までレートが戻していく状態の事を「窓埋め」と呼びます。

窓開けが発生するタイミングとその理由

FXにおける窓とは主に、金曜日の終値と翌週月曜日の始値とのギャップとなり、従って発生するタイミングは「月曜日の朝」となります。

外国為替取引市場は株式市場と違い、特定の取引所は存在せず、各金融機関がインターバンク市場(銀行間市場)の価格を元に顧客にプライスを提示しています。

外国為替取引は平日は24時間行われ、また中東の一部の国では土日にも取引が行われています。

しかし土日は取引高が少なく流動性が低い事から、多くのFX会社からは土日のレート配信がありません。

つまり、FX会社から提供されているチャートは、FX会社が営業している時間帯の値動きが反映されているものとなり、営業時間外の値動きは反映されていません。

そのため、土日に重要な要人発言や金融経済のニュース、テロや戦争などの地政学リスク等、何らかの材料が発生した場合、月曜の始値が金曜の終値と大きく乖離する場合があります(窓開け)。

下図は、土曜朝7:00で取引時間終了→月曜朝7:00から取引開始のFX会社のチャートです。

月曜オープン時に土曜の終値のレートに乖離が起こり下方向に窓が開きました。※取引時間はFX会社によって異なる場合がありますので、確認が必要です。

窓埋めが完了するタイミングとその理由

「開いた窓は閉じられる」という相場格言があります。

窓開けは窓を開けた方向への相場の勢いが強いと言えますが、一旦は窓を埋める方向に動く事が多く見られることから、その規則性を使って窓を埋める動きを狙ったトレードを行う手法もあります。

しかし、窓埋めはあくまでも「可能性」」であり絶対ではない事、そして「いつ埋めに行くか分からない」といった点に注意が必要です。

窓埋めの理由として主に以下の事が考えられます。

  1. 窓開けが起きた理由(ファンダメンタルズなどの要因)が解消された、または覆された
  2. 窓埋めを期待した投資家の逆張り注文
  3. 持ち越しポジションを保有する投資家の決済注文

それでは過去チャートで窓開け、窓埋めの例を見ていきましょう。

開いた窓は閉じられるのか

①翌週に窓を埋めた例

2020年12月14日(月) 上窓 → 窓埋めは翌週21日(月) 

②同日中に窓を埋めた例

2020年12月21日(月) 下窓 → 窓埋めは同日NY時間 

2020年12月のポンドは、ブレグジットに伴う移行期間終了が2020年末に控え、英国と欧州連合(EU)の通商交渉が難航しており、市場がニュースに反応しやすい相場となっていました。

このような為替動向の背景に大きなファンダメンタルズ要因がある場合、土日に起きた重要な発言やニュースによって月曜日の市場オープン時に急変する可能性があり、週をまたぐポジションの保有には注意が必要です。

③窓埋めに数か月かかった例

2019年5月6日月曜日、前日のトランプ大統領のTwitterでの発言を受け、米ドル/円は窓を開けてのスタートとなりました。

その後窓を閉じられることなく下落が続き、窓埋めが完了したのは約9か月後の2020年2月19日でした。

窓埋めを狙ったトレードにも戦略が必要です

過去チャートで窓を探していると、その日や翌週と言った短期間に窓を埋める場合が多く見受けられました。

ですが、上記の例にもあるように、窓を埋めるのに時間がかかる場合もあります。

従って、「埋めるのでは」と言った期待だけでポジションを建ててしまうのは「そうならなかった時」に大きな損失を被る恐れがあります。

先入観を持たず、他テクニカル分析と同じように統計を取り、戦略を立て、決済(利確・損切り)を決めてポジションを建てる事が肝要です。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。これからも共に相場の勉強を頑張っていきましょう!^^

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