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【FX・テクニカル】分割エントリーのススメ、具体的な方法

こんにちは。波乗り道場生のこももと申します。

2021年6月に入門し、トレード技術向上に日々奮闘中です。どうぞよろしくお願いします!

新規注文や決済注文の方法として、単発で入れる上限の注文枚数を複数回に分けて入れる分割エントリーや分割決済があります。

分割エントリーには、最初のエントリー後に逆行し含み損を抱えた場合に新たなポジションを建てる方法と、エントリー後に利益が出たらポジションを新たに建てる方法の二種類があります。今回は、前者における分割エントリーについて、チャートを使いながら具体的に解説いたします。

どうぞ最後までお付き合いくださいませ。^^

分割エントリーと難平

分割エントリーとは、買いたい(売りたい)水準での売買を、単発ではなく何回かに分割して注文を入れる、建て玉操作の事を指します。

例えば、注文の上限枚数が10枚、買いを2回に分割して入れたいとします。

初めに5枚で買いエントリーし、その後価格が逆行しても予め決めた水準内で新たに5枚の買いエントリーをします。

損切りは予め決めた水準で実行します。

分割エントリーと同じ建玉操作法に「難平(ナンピン)」があります。

難平の「難」とは損の事を意味し、保有しているポジションに対して想定に反した方向に価格が進んだ時、ポジションを追加で建てる事により平均取得単価を下げる方法で、分割エントリーと同義ではありますが、損をならす意味合いで使われることが多く、損切りを含め計画的に実行出来なければ、更に投資した額が膨らみ、大きなリスクを抱える事になります。

相場格言に安易な難平を戒める「下手なナンピン、スカンピン」といった言葉があります。

分割エントリーと難平は、そこに戦略があるかどうかが大きな違いとなってきます。

また、分割エントリーには増し玉(ピラミッティングとも呼ばれています)という方法もあります。

利益が出たらポジションを新たに建て、ポジションを増やしていきます。

増し玉はトレンド継続時に大きな利益を得る事が可能となります。

分割エントリーのメリット・デメリット

分割エントリーの最大のメリットは、精神的にかかるプレッシャーの軽減に繋がる事と考えます。

1回目のエントリーを打診エントリーとすることで機会損失を防いだり、予め「ここまで価格が戻される可能性がある」と想定しておく事で、ピンポイントのエントリーを狙わなくて済みます。

ブレイクエントリーを例にしますと、一定ラインをブレイクした後は「戻し」と呼ばれる高値/安値を試す動きが見られる事は多いですが、戻って来ることなく、そのまま思惑方向にレートが伸びて戻しを待っていると入れない時があります。

分割エントリーは、初めに打診エントリーとして分割した枚数を入れ、戻しが入ったら残りの枚数を建てる事が出来ますので、機会損失のプレッシャーから解放されます。

また、最初のエントリーで戻し(逆行)が発生した時、単発のエントリーでは含み損の額も大きくなりますが、分割エントリーの場合はそれを軽減してくれます。

想定範囲内の戻しの範囲で分割してエントリーする事により、平均取得単価(平均コスト)を下げる事も出来ます。

デメリットは、分割しない単発のエントリーよりも平均取得単価が下がるのでそれに伴い利益の額は少なくなります。

また、1回目のエントリー後に想定通りの方向にレートが進んだ場合、積み増しを考えていなければ、得られる利益は分割した枚数分となります。

具体的なエントリー方法(一例)

上昇波に対しての押し目買いを考えていきます。

なお、今回は分割時に建てるポジションの枚数は同数といたします。

①でレジスタンスがサポートに転換したのを確認後に買いエントリーをしましたが、思惑に反して価格がサポートを割り込んでしまいました。押し安値を割るまでは買い目線継続とした場合、次のエントリーは抵抗帯となる可能性の押し安値のサポートラインを考えます。そこで再度サポートされたのを確認後、2回目(②)のエントリーをします。

押し安値を割り込むとトレンドが崩れたと判断し、損切りをします。

チャートで確認してみます

豪ドル/円 4時間足(上)と15分足(下)です。

4時間足の赤ラインで示す下降波の戻り売りを考えていきます。利確目標は、フィボナッチ・リトレースメントの161.8%とし、目標値までポジションは保有とします。

損切り(SL)は、青水平線を越えた位置(上位足の逆三尊想定)と、直近最高値を越えた所のどちらかを考えます。

下降波の戻しの目安としてフィボナッチ・リトレースメントと、水平線を引いています。

緑縦線の位置を見てみます。

4時間足では小さな保ち合いを作っています。

この辺りの価格帯は下降波の戻り売り候補と、上位足上昇波の押し目買い候補で攻防が起きやすいゾーンであると言えます。

4時間足の赤ラインで示す下降波は、押し安値を割り込んでいますので、ダウ理論での目線は売りに転換しています。

15分足で反転のサインが出たら売りエントリーします。

エントリー1回目、4時間足の保ち合いを15分足に時間軸を下げて見てみます。

15分足、高値更新3回目のトライで高値に届かなくなっています。ここはダブルトップの右側を形成中と仮定する事が出来ます。

ネックラインブレイクでダブルトップ完成、すなわち反転のサインとみなし、エントリーします。その後順調にレートは下がりましたが、目標値まで届かずに反転となりました。

エントリー2回目、赤縦線の位置です。

15分足では高値切り下げの三角保ち合いとなっています。

保ち合いブレイクで反転のサインとみなしエントリーします。

黄色の水平線は15分足前回の高値でレジスタンスになっていたラインです。サポートとして機能していましたがそのラインも割っています。

このように、1回目のエントリーのポジションが含み損になった場合でも保有枚数はエントリー上限の半分であることから、精神的にいくらか楽に考えられるのではと思います。

2回目のエントリー後には平均取得単価は下がっていますので、想定と反する動きになって損切になったとしても、単発で入れるエントリーよりも損切りのコストは低く抑える事が出来ます。

まとめ

今回は分割エントリーについて解説いたしました。

単発でもリスク率を計算して含み損を許容する方法もあります。

単発か分割か、どちらにもメリットとデメリットがあります。

どちらが自分に向いているのかは実際にやってみないとなかなか実感として分かりにくいところかなとも思います。

デモ口座やテスターを使って、ぜひ試してみてください。

これからも共に相場の勉強を頑張っていきましょう^^

波乗り道場の波動論では、トレンドフォロー型の売買戦略を詳しく学ぶことが出来ます。

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