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レンジ抜けの判断に使える!ボリンジャーバンドの使い方と活用法

こんにちは。波乗り道場生のみやと申します。2021年4月に道場に入門し、FXを0から勉強中です。

ポピュラーなインジケーターであり、道場生で使っている人も多いボリンジャーバンドについて基本的な知識をまとめました。

ボリンジャーバンドとは

アメリカの財務アナリストであるジョン・ボリンジャーが考案したインジケーターです。

相場のボラティリティを一定期間のデータから測定することで、今後の値動きを予測するものです。

期間は自由に設定できます(デフォルト設定は期間が20・偏差が2の場合がほとんどです)。

センターライン(移動平均線)を中心として、上下にバンド(標準偏差)を表示します。バンドがサポートラインまたはレジスタンスラインになります。

標準偏差とは

標準偏差の単位は、σ(シグマ)を用います。一般的に+1σ(アッパーバンド1)、+2σ(アッパーバンド2)、+3σ(アッパーバンド3)、-1σ(ロワーバンド1)、-2σ(ロワーバンド2)-3σ(ロワーバンド3)を表示します。

  • ±1σに収まる確率:68.2%
  • ±2σに収まる確率:95.4%
  • ±3σに収まる確率:99%

ほとんどの確率で±3σの中に価格が収まると判断することができます。しかし強いトレンドの時は、±3σの中に収まらないこともあります。

ボリンジャーバンドの使い方

バンドウォーク

価格がバンドに沿って動いている状態をバンドウォークといいます。トレンドが継続しやすく、順張りに向いている局面です。

しかしバンドウォークしているからトレンドに飛び乗るのではなく、1度センターライン付近まで戻してからトレンドに乗るか検討する必要があります。

またエントリー後にバンドウォークし始めた場合は、もともと決めた利確位置で5~7割利確し残りを伸ばすという選択をとることもできます。

スクイーズとエクスパンション

ボリンジャーバンドが収縮している状態をスクイーズといいます。あまりボラティリティがないレンジ状態です。

反対にボリンジャーバンドが拡大している状態をエクスパンションといい、ボラティリティが高まりトレンドが発生しやすい状態です。

スクイーズしていたバンドがエクスパンションし始めた時、バンドを終値で外側へブレイクした方向にポジションを取るのが一番ポピュラーな手法です。

3波を取りに行く

上位足が下降トレンドの場合(大きな流れに逆らわないため)。

  1. 設定しているロワーバンド(-1σ、-2σ、-3σ)にタッチ。
  2. その後センターライン(移動平均線)を上抜けないことを確認しエントリー。
  3. 損切は設定しているアッパーバンド(1σ、2σ、3σ)を抜けてしまったら。

エリオット波動でいう3波(1番値幅が期待できる)を取りに行くことができます。

もちろんボリンジャーバンドだけでなく、中・長期MAの位置なども考慮し条件が重なる場所を探して行く必要があります。

またフィボナッチリトレースメントを1波にあてたとき、38.2%または61.8%で反発している傾向にあります。

上位足が上昇トレンドの場合

  1. 設定しているアッパーバンド(1σ、2σ、3σ)にタッチ。
  2. その後センターライン(移動平均線)を下抜けないことを確認しエントリー。
  3. 損切は設定しているロワーバンド(-1σ、-2σ、-3σ)を抜けてしまったら。

ということになります。

考案者のジョン・ボリンジャー氏はトレンドフォローで利用するべきとしていますが、ボリンジャーバンドは逆張りにも使うこともできます。

価格がアッパーバンドに到達したときに売り、価格がロワーバンドに到達したときに買うという手法です。ボリンジャーバンドがエクスパンションしていないレンジ局面において有効な場合が多いです。しかしレンジはいつ抜けるか分からず難易度が高いため、無理して入らずトレンドフォローをするのが無難といえます。

また波動論のサイクルクローズという考え方とボリンジャーバンドを組み合わせれば、トレンドが終焉したときの天井(または底)で逆張りをすることも可能です。

まとめ

ボリンジャーバンドは今の価格が相対的に高値か、安値かを判断する指標となります。

インジケーターの本質は自分が見たいものの簡略化です。ボリンジャーバンドは順張りに適した局面なのか、レンジがどちらに抜けそうなのか判断するうえで大変役立ちます。

インジケーターを信用しすぎるのは危険です。他の条件も考慮したうえでエントリーする根拠を集め、負けにくいトレードをする必要があるといえるでしょう。