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【FX】相場の見え方が圧倒的に変わる!ローソク足の基礎知識

こんにちは。波乗り道場生のこももと申します。2021年6月に入門し、トレーダーとしての技術向上に日々奮闘中です。どうぞよろしくお願いします。

今回は、テクニカル分析で人気のある日本発祥のローソク足ついて、基礎知識をまとめてみました。

チャートの基本-ローソク足

チャートとは、ある一定期間の値段の推移をグラフにしたものです。その中の代表的な形式のひとつであるローソク足は、江戸時代に本間宗久氏によって考案されたもので、蝋燭に似た形である事からローソク足と呼ばれています。

ローソク足は、一定期間の値段の四本値(よんほんね ※後述)で構成され、それを1本のローソクの形として表したものです。

見た目にはとてもシンプルで視覚的にも分かりやすいものですが、ローソク足の形状や、陰線か陽線か、長短、そして複数足の組み合わせにより、相場の状況や流れを分析するのに非常に有用で、かつ奥が深いものとなっています。

ちなみに、海外ではローソク足以外によく使われているチャートとして、「バーチャート(同じく四本値で構成されている事が多い)」や「ラインチャート(終値を結んだライン)」があります。

ローソク足の構成-四本値(よんほんね)

ローソク足は設定期間の、始値(はじめね)、高値(たかね)、安値(やすね)、終値(おわりね)の四本値で構成されています。

期間中の開始時の値段を「始値」、終了時に付いた値段を「終値」、最も高い値段を「高値」、最も安い値段を「安値」とし、この四種類の値段を四本値と呼びます。

また、始値と終値で囲まれた部分を「実体(じったい)」と呼び、実体から高値までの線を「上ひげ」、実体から安値までの線を「下ひげ」と呼びます。

ローソク足の陽線と陰線、またその色

ローソク足は、一定期間の「終値が始値に比べて値上がりしたか値下がりしたか」で陽線か陰線かが決まり、始値よりも終値が高いと陽線、反対に始値よりも終値が安いと陰線、となります。

またローソク足チャートは、各証券会社によって陽線と陰線を表現している色に違いがあり、日本では陽線には日が昇るイメージで赤が使われる事が多いですが、海外ではポジティブなイメージの緑や青が陽線に使われることが多く、反対色として陰線は日本が青、海外が赤と全く逆の色使いになっている事がありますので、自分の使っているチャートがどちらなのかを知っておく事が必要です。

本間宗久氏考案の坂田五法の中のでは、上昇が連続すれば「赤三兵」、下落が連続すると「黒三兵」と呼ばれている事から、元は陽線が赤で陰線が黒、で表わされていたのかもしれませんね。

ちなみに私は「陽線は赤」派でございます。^^

ローソク足の単位期間

ローソク足1本で表す期間は、自由に設定する事が出来、単位期間によってローソク足チャートの名称が異なります。

ローソク足の1本1本は「足(あし)」と呼ばれ、1日を区切りにした足の事を日足(ひあし)と呼び、1週間の足を週足(しゅうあし)、1ヵ月の足を月足(つきあし)、また短い期間の足として、1分、5分、30分などの足を分足(ふんあし)、1時間、4時間、などの足を時間足(じかんあし)と呼びます。

ローソク足の見方

ローソク足チャートは、ローソク足の集合体を見て相場の状況判断をする事が出来ますが、その前にまずはローソク足1本からの情報を正しく理解する必要があります。

まずヒゲに着目してみると、売り圧力と買い圧力の強弱が把握できます。

上ヒゲが長ければ、大きく上昇したが売り圧力が強かったために押し戻されて終わったと言え、上昇トレンドが長く続いた後に高値圏で出現した場合、相場の転換や一時的な停滞の可能性、同じく下ヒゲが長ければ、大きく下落したが買い圧力が強かったために押し戻されて終わったと言え、下落トレンドが長く続いた後に安値圏で出現した場合、相場の転換や一時的な停滞の可能性を示唆していると言えます。

またローソク足の実体が他と比べて明らかに大きく目立つ陽線や陰線は、大陽線(だいようせん)・大陰線(だいいんせん)と言い、陽線なら売り方、陰線なら買い方の勢いが弱まっており、その後も勢いが継続して続く可能性を示唆しています。

トレンドの始まりのシグナル

一例として、ボックス圏(レンジ)から大陽線が出現したチャートを表示します。

それまで機能していた抵抗線(黄色のライン)を上に抜けています(レンジブレイク)。これはレンジからトレンドに移行する可能性が高い事を示唆しています。

ただし、注意点としては、これがダマシ(売買サインと価格が逆行する現象)になり、ローソク足がボックス圏内に回帰してくる事もありますから、レンジブレイクしたその後のローソク足の推移を見ながら評価していく必要があります。

トレンド転換のシグナル

一例として、長い下ひげを付けたチャートを表示します。

それまでの下降トレンドから、安値圏で長い下ひげを付け、その後上昇に転じています。

「ローソク足の見方」にも書いた通り、ヒゲが非常に長いローソク足からは、大きく下落したが買い圧力が強かったために押し戻されて終わった事が読み取れ、相場の転換を示唆しているとも言えます。

ただし注意点としては、これが必ずしも転換のサインとなるかは分からないと言うところです。もう一度安値を試しに来る動きをする事はよくあります。

先に書いたレンジブレイクと同様に、その後のローソク足の推移を見ながら評価していく必要があります。

まとめ

このようにローソク足1本からも様々な情報を読み取ることが出来ます。

しかしそれは、絶対的なものではない事を覚えておく必要があります。

そしてローソク足は、「どのような状態(トレンド)の時」に、「どこで」出現したのかによって意味合いが変わってきますので、形だけではなく状況を把握した上で判断する事が大切です。