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【23年3月17日・GBP/JPY】欧米金融不安からドル安相場へ。FXリアルトレード解説(チャート画像付)

こんにちは!波乗り道場生のこももと申します。2021年6月に入門し、日々トレード技術向上に取り組んでいます。どうぞよろしくお願いいたします。

3月、米SVB(シリコンバレー・バンク)破綻をきっかけに欧米は金融システム不安となり、為替市場も連日ヘッドラインに敏感に反応する相場環境となりました。

私のトレードスタイルはデイトレードで、テクニカル分析をメインで行っておりますが、ファンダメンタルズ分析もまた大切なものと位置づけています。

ファンダメンタルズは一番大きな時間軸のイメージで考えており、目の前のチャートの背景には何が起きているのか、世界中の投資家が注目しているのは何か、リスクオン・オフどちらの流れなのか、それにより有利な通貨ペアは・・・等を把握しておくことで、トレードの確信度をひとつ、またひとつ、と上げていく感じです。

今回は、2023年3月17日、GBP/JPY(ポンド/円)の実際に行ったトレードを、直近のマーケット動向含め、当日のトレードまでの流れをチャート画像を使って解説いたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。^^

23年3月17日直近のマーケット動向

3/10、米SVBは3/8の資本調達発表からわずか2日後に破綻しました。それをきっかけにアメリカの金融システム不安は欧州へと広がり、かねてより経営不信に陥っていたクレディ・スイス(CS)も3/15に筆頭株主である”サウジ・ナショナル・バンクが追加支援の可能性を否定”との報道を受け株価は24%下落、リスクオフの流れとなりました。

3/16にはCSがスイス中銀から最大500億フランを借り入れると発表、同日、破綻の恐れがあると見られていた米ファースト・パブリック・バンクへの支援報道を受け金融不安は一旦後退、ドルが買い戻されましたが、翌17日には米長期金利の低下とともに再びドル円は下げ幅を拡大、上値の重い軟調な動きとなりました。

3月17日 ポンド/円リアルトレード解説

チャートに、エントリーした時間を「現在値」とし、水色縦ラインで示しています。また、上位時間軸に引いたラインは下位時間軸にコピーしています。

1.環境認識(MTF分析)

日足から見ていきたいと思います。日足で意識されている価格帯を緑の水平線で示しました。

日足は方向感なく大きくは保合いで推移していると言えます。現在値を基準に見ますと、左側トリプルトップネックラインが意識されている事と、緑斜めラインで示した下降波の中での値動き、直近2/28にはピンバーが出現しており上値は重そうである事が見られます。

4時間足です。4時間足で意識されている価格帯はピンクの水平線で示しています。

4時間足の上昇トレンドは崩され、3/10に付けた高値を2回試して越えられず、現在値はダウ目線は売りに転じています。

1時間足です。

現在値は、大きくは4時間足(赤ライン)下降波の中での値動きです。(水色ライン)上昇波は赤下降波の中の値動き(下降波の戻し)とも言えます。赤下降波の高値を抜けるまではダウ目線は下で見ています。(ひげを含めた場合、水色上昇波出現により、上昇トレンドに転換したとする見方もあると思います)。大きくは売り目線ではありますが、直近強く上昇していますので、赤下降波の戻り売りを考える場合は上げ止まりを確認する事が必要となります。オレンジの水平線は、過去何度か意識されており、赤下降波半値付近、レジスタンス候補の水準と見ていました。

時間軸を下げて細かな作戦と、エントリーのタイミングを計ります。

2.エントリー(20時)

基本的にデイトレードでは、15分足をエントリートリガーとして使っています。赤線で示した所がエントリーで、赤星印で示したところが決済ポイントになります。

水色上昇波を受けて、ここは赤下降波の戻り売りか、水色上昇波の押し目買いか迷うポイントであると思います。

4時間足以上の時間軸での流れは下降である事、また先に書きましたように、為替相場がドル売りの流れという材料も考慮し、買いが崩されれば売り検討、としていました。

17時、水色上昇波の高値を抜くことが出来ず東京時間に作られた上昇波を全戻し、BOX保ち合いを下に抜けました。これを売りサインとして戻しを待ちます。15分足のネックラインと下降波61.8%戻しが重なるところでローソク足が反発、レジサポ転換をトリガーに売りエントリーをしました。

押し目買いが入りやすい環境でありますから全戻しは狙わず、第一利確目標は水色上昇波61.8%、最終利確目標は青水平線で引いたネックラインと水色上昇波38.2%付近が重なるあたりに決済指値注文を置いていました。損切りは15分足レジサポ転換を根拠にしているのでそれが崩されれば即損切りです。一応、万が一のためにストップロス注文は高値の上に置きました(約90pips)。

予定通り上昇波61.8%(15分下降波161.8)で半分利食い(約65pips)、残り半分は目標手前で15分足下ひげ陽線が確定しましたので深追いはせず全決済としました(約90pips)。

日本時間17時はロンドン株式市場オープン(冬時間)の時間帯であり、為替市場も取引が活発化し値動きが大きくなる時間帯であります。上のチャートの場合、高値は抜けていませんが、高値を抜けて上昇トレンド継続か!と思った次の瞬間上昇波が全戻しになり、東京時間で作られたトレンドがひっくり返されるなどの恐ろしい動き^^;が起こる事もあります。

一度上を試して上がらなかった場合、逆モメンタムが発生しやすい環境になりやすいと言え、更に市場オープン時と重なると動きが加速しやすくなりますので、各市場オープン前後の値動きには注意が必要です。

まとめ

3月のトレードの中でもエントリーの根拠が鉄板であったものをアウトプットをさせて頂きました。この記事を書きながら、自分のトレードが100%の確率でこのように理論的に冷静に組み立てたトレードのみでありたいと思います。
思う様に行かない時、焦りから根拠の薄いところでエントリーをしてしまう事は今でもあります。トライ&エラー、間違えた時は常に自分に言い聞かせ、修正していくしかないですね。アウトプットの効果を感じます。^^

道場生の皆さまには、是非ディスコードのトレードアウトプット部屋への書き込みをお勧めいたします。波乗り道場には、プロトレーダーが添削してくださる素晴らしい環境が用意されています。ぜひフル活用してトレード力の向上に役立ててください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。これからも共に相場の勉強を頑張っていきましょう!^^