こんにちは!波乗り道場生のこももと申します。2021年6月に入門し、日々トレード技術向上に取り組んでいます。どうぞよろしくお願いします!
相場分析において、相場全体の流れを把握しておくことは重要です。
今回は、相場のサイクル(周期)について着目した有名な理論、レイモンド・メリマン氏提唱のサイクル理論について解説いたします。
どうぞ最後までお付き合いくださいませ。^^
サイクルアナリストであり、アストロロジー(金融占星術)の第一人者であるレイモンド・メリマン氏の提唱する相場サイクルの理論です。
天体の動きと過去の金融市場の動きを照らし合わせて相場の天井や底を導きだすサイクル理論は、金融占星術とテクニカル分析を加えた独自理論で確立され、「メリマンサイクル」と呼ばれています。
相場は上昇と下降を繰り返しながら推移していますが、サイクル理論では、相場の動きは一定の間隔で繰り返し起こる測定可能な現象とされ、それは「80%以上の確率」で起こるとされています。
サイクルは、起点となる「安値(ボトム)」から高値(トップ)を付け、再び「安値(ボトム)」を付けるまでをひとつのサイクルとしてカウントします。
サイクル理論では、全てのサイクルはより大きいサイクルの一部分であり、各サイクルの中には大きいサイクルがそれを構成する小さいサイクルを支配する局面がある、とされています。
金融市場で分析されている基本的サイクルは「プライマリーサイクル」と呼ばれ、プライマリーサイクルより短いサイクルを短期サイクルと言います。
プライマリーサイクルの中に、通常3~4個メジャーサイクルが入り、メジャーサイクルの中に2~3個のトレーティングサイクルが入ります。
4Hサイクルは、トレーディングサイクルの中に入る更に小さいサイクルで、基本周期は5~8日となります。
サイクル | 基本周期 |
プライマリーサークル | 18~30週 |
メジャーサイクル | 20~25日 |
トレーディングサイクル | 10~18日 |
4Hサイクル(アルファサイクル) | 5~8日 |
相場の波は複数時間軸によって形成されており、フラクタル構造になっています。フラクタル構造についてはこちらの記事も参考になさってみてください。
基本的にローソク足でカウントします。
サイクル理論では「安値から安値まで」を1つのサイクルと定義しているため、「安値」を起点とします。
各サイクルのローソク足の本数はおおよそ以下の通りとなっています。プライマリーサイクルは、2~3サイクルで1年を構成します。
サイクル | 時間軸 | 本数 |
プライマリーサークル | 週足 | 15~30本 |
メジャーサイクル | 日足 | 35~45本 |
4Hサイクル(アルファサイクル) | 4時間足 | 60~80本 |
サイクルにはオーブと中心があり、サイクルの中心とは「そのサイクルの平均的な時間の長さ」を指し、オーブとは「サイクル中心からの距離」を指します。
サイクルは必ずしも決まった期間で終了せず、誤差が出る事があります。
一般的にオーブはサイクル中心の6分の1とされています。
つまり、「6週サイクルは前後に1週のオーブがある」と言う事になります。
オーブは正常の期間内とされ、サイクルの80%は正常サイクルとされます。
サイクルがオーブを含む時間帯の80%未満の状態で終了した時、サイクルが「短縮」されたと言い、サイクルがオーブを含む正常の時間帯を越えて終了するとき、サイクルが「延長」されたと言います。
長期サイクルの支配性は通常、短期サイクルを延長させるケースよりは短縮させるケースが多く、サイクルが正常の時間帯を越えて終了する時、それを「歪み」と言います。
サイクル理論には「ライトトランスレーション」と、「レフトトランスレーション」の2種類のチャートパターンがあります。
ライトトランスレーションは強気相場のサイクル、レフトトランスレーションは弱気相場のサイクルの形とされています。
サイクルのトップが、中心より左右どちらに偏っているかで強気相場か弱気相場かを判別します。
1.ライトトランスレーション(強気相場のサイクル)
サイクルの「中心よりも右側」でトップをつけるチャートパターンを、ライトトランスレーションと呼びます。
上昇トレンドが長く下降トレンドが短い右上がりの波形になっており、サイクルの終点は起点の安値よりも高い位置となるのが特徴です。
ライトトランスレーションは、終点の安値がサイクル起点の安値を割らずにレートが推移する為、上昇トレンドにあり、買いの優位性が高い状態と言えます。
ライトトランスレーションは、サイクル起点からローソク足をカウントし終点(安値)の目安を付け、サイクル終点で買いエントリーが基本になります。
終点はサイクル起点の安値を割らないとされている為、損切りは起点(安値)の下に置きます。
利益確定は、サイクルの中間を過ぎた辺りで判断し、高値を付けて下がり始めたタイミングで行います。
2.レフトトランスレーション(弱気)
サイクルの「中心よりも左」でトップをつけるチャートパターンを、レフトトランスレーションと呼びます。
上昇トレンドが短く、下降トレンドが長い左下がりの波形になっており、サイクルの終点は起点の安値よりも低い位置となるのが特徴です。
レフトトランスレーションは、サイクル起点の安値より終点の安値が低いレートで推移する為、下降トレンドにあり、売りの優位性が高い状態と言えます。
レフトトランスレーションのサイクル確認後、サイクルのトップ(高値)付近までレートが上昇した辺りで高値更新していないのを確認し、売りエントリーが基本になります。
終点が起点(安値)を割った後、次のサイクルの高値はそのサイクルの高値を越える事はないとされている為、損切りは前回トップ(高値)上に置きます。
利益確定は、サイクルの終点を目安に安値を切り上げ始めたタイミングで行います。
サイクル理論はとても優れた分析方法ですが、他分析方法と同様、必ずしも理論通りに相場が動くわけではありません。過信せず、他テクニカル分析と併用する事で、より精度の高いチャート分析が可能になります。
また、サイクル理論を使いこなすには、正しい知識と理解が必要になります。レイモンド・メリマン氏の書籍などを参考に、実際にチャート上で練習する事をおススメいたします。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。これからも共に相場の勉強を頑張っていきましょう!^^
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