こんにちは!波乗り道場生のこももと申します。
2021年6月に入門し、トレード技術向上に日々奮闘中です。どうぞよろしくお願いします!
外国為替は、24時間世界中どこかの市場で常に取引が行われています。
一日の流れは、朝を迎えたウェリントン市場から始まり、シドニー ~ 東京・香港・シンガポール ~ ロンドン ~ ニューヨークと市場が西から移動していきます。
この中でも「東京、ロンドン、ニューヨーク」は、三大市場と呼ばれています。
今回は、三大市場の中でもロンドン市場オープン前後の特徴的な値動きを考察し、相場心理を交えてトレード戦略を立ててみたいと思います。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。^^
まずは、ロンドン市場の特徴を押さえておきたいと思います。
ロンドン市場は16時~26時頃を指し、主にヨーロッパの市場参加者が取引を行う時間帯です。
この時間帯に入るとユーロやポンドなどの欧州通貨が積極的に取引され、値動きが活発になる傾向があり、東京市場の比較的穏やかな動きに対して相場が大きく動きやすくなります。
21時以降はニューヨーク市場と重なっており、1日の中で最も取引が活発な時間帯となります。
また、ユーロ圏における経済指標発表もこの時間帯に行われます。
そのためファンダメンタルズに起因する様々な情報がトリガーとなり相場の流れが大きく変化する事もあります。
ロンドン株式市場オープン(サマータイム 16:00)前後の時間帯の特徴的な値動きとしては、東京時間に作られたトレンドを覆してくる動きや、それまで抵抗帯として機能していたラインを突破して新たなトレンドが形成されるなど、それまでの相場の流れががらりと変わってしまう事があげられます。
また、テクニカル分析におけるダマシ(売買サインと価格が逆行する現象)が起こりやすい事も、この時間帯の特徴的な値動きでもあります。
東京市場からロンドン市場への移り変わりの時間帯の特徴を把握し、取引に活かしていきましょう。
ポンド/米ドル 日足です。
日足は直近高値を前日に陽線でブレイクしています。
1時間足です。
緑の水平線は、日足直近高値のラインです。
値動きに変化がみられたロンドン市場オープン前後の時間(以下、ロンドン初動)に赤縦線を引いています。
水色のラインで上位時間軸の波を示しました。4/18の赤枠の価格帯は、上昇波38.2%、及び4/13の高値とも重なる場所であり、水色上昇波の押し目買い候補水準であると考えます。
では、時間軸を下げて、戦略とエントリーのタイミングを細かく見ていきます。
15分足です。
4/17
東京時間は前日からの流れを引き継ぎ1時間足でも上昇トレンド継続となっていました。
前日高値を上抜け、青水平線で示すラインはレジスタンスからサポートに転換しています。
ロンドン初動の時間帯(赤縦線)に押し目買いが続かず、東京時間に作られた上昇波を全戻し、1時間足及び15分足の押し安値を割る動きとなりました。
買いを保有している投資家は押し目買いが入らない事が分かると、ポジションを手放していきます(=売り)。
また、買いポジションの損切り(SL)注文はサポートラインの下に置かれる事が多く、節目となるラインを割る事により損切り注文を巻き込み、レートは一旦逆方向に走りやすくなります。(この時、どのくらいの値幅が動くかは、どの波に対しての動きなのかによって変わってくると考えます)
押し安値を割り込むと、1時間足・15分足ともにダウ目線は下(売り)に転換し、環境的には新規売り注文が入りやすい状況となります。
赤ラインで示した下降波に対して「戻り売り」を考えていきます。
次に、戻り売りをするには、調整波(戻し)がどこまで入るかの想定が必要になります。
調整波上げ止まりの目安を付けるテクニカル指標は様々なものがありますが、今回はフィボナッチリトレースメントと水平線、プライスアクションで考えてみたいと思います。
下降波に対してフィボナッチリトレースメント50.0%-38.2%付近までレートが戻した後、レジスタンスライン(青水平線)を突破しましたが、手前の陽線を上髭陰線でかぶせる動きが見られ、レジスタンスラインにレートが回帰しました。
これを調整波の上げ止まりサインとして売りエントリーをします。(Entry①)
このトレードは1時間及び15分足の下降波に対しての戻り売り想定ですので、この時点での損切り(SL)は戻り高値の上に置きます。
利確目標はフィボナッチリトレースメント161.8%と日足高値のライン(緑水平線)に設定します。
4/18
東京時間に戻しが入り緩やかに上昇しています。1時間下降波の中の動きですが、15分足以下の短期時間軸では、ダウ目線は上になり上昇トレンドが確認できると思います。
日足で見ると上昇波の中であり、赤破線で示す価格帯は緑水平線からの波の押し目買い候補でもあります。水色のラインで示したように、15分足はレジスタンスが突破されていますので押し目買いが続くとすれば、レジスタンスがサポートとなり、上昇の流れになった可能性もありました。
押し目買いが入りやすいゾーンを崩されてしまうと、買いポジション保有中の投資家がポジションを手放していくのと同時にサポート下に置かれた買いの損切り注文を巻き込み、下降の流れが起きやすくなります。
ロンドン初動、レジスタンスラインを上抜けましたがサポートされる事なくレジスタンスライン内に回帰の動きとなりました。15分足の押し安値を割った時点で1時間足と同じく15分足のダウ目線も下になります。それを調整波終了のサインとし、15分足の下降波に戻り売りを入れます。(Entry②)
押し目買い候補の価格帯を下抜けたので、損切位置をEntry①(建値)に移動させます。これで保有中のリスクはゼロになります。
このように、ロンドン初動での特徴的な値動きとして、それまでの流れを覆してくる動きや、短期的に一度抵抗帯を突破させてから逆方向に動く事が時折見受けられます(=ロンドンフェイク)。
節目を一旦抜けたにも関わらず流れが継続できなかった場合は、ポジションを保有している投資家の投げにより、逆モメンタムが発生しやすい環境になると言えます。
今回は、ロンドン初動における戦略の一例を解説いたしました。上図で解説させて頂いた逆V字の動きは、ダブルトップや三尊と違い、高値を再度試す動きがないため、それまでの流れを一気に覆す動きとなり、トレンドフォロー型の投資家の損切り注文を巻き込むことによりレートが逆方向に伸びやすい場面と考える事が出来ます。
ロンドン初動でのトレンド形成のパターンはそれまでの流れの否定だけではなく、東京時間のトレンドが引き継がれ、より強い動きで継続する場合もあります。
市場の変わり目にどういう値動きが想定されるのか特徴を掴んでおくことにより、思惑と違った動きをした場合の対処がしやすくなると同時に、それらを利用したトレードも戦略として組み込むことが出来ると考えます。
ぜひ、過去チャートで沢山確認してみてください!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。これからも共に相場の勉強を頑張っていきましょう!^^
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