波乗り道場【公式】ホームページもチェック!

FXで押さえておきたいファンダメンタルズ分析【金融政策】

こんにちは!波乗り道場生のこももと申します。

2021年6月に入門し、トレード技術向上に日々奮闘中です。どうぞよろしくお願いします。

相場においての分析には大きく「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」の2種類があります。

今回はファンダメンタルズ分析の中でも為替取引において深く関わりのある金融政策についてまとめてみました。

どうぞ最後までお付き合いくださいませ^^

ファンダメンタルズ分析とは

ファンダメンタルズとは、国の経済状態などを表す指標のことで「経済の基礎的条件」と訳されます。

金融政策や経済状況、経済指標などその国の通貨に影響するあらゆる事象を基に値動きを分析することをファンダメンタルズ分析と言います。

対してテクニカル分析は、過去の価格データを基に現在の価格のトレンドや転換点を把握し今後の為替動向を予測する分析になります。

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析はそれぞれにメリットデメリットがありますが、為替市場はテクニカル分析だけでなく、日々様々なニュースや経済の動向の影響を受けて動いてるのもまた事実です。

相場の大きな方向性を掴むために各国の金融政策、景気動向、経済状況を把握しておくことは取引の確信度を上げていく一つの要素であると考えます。

金融政策とは

金融政策とは、中央銀行(国家や特定の地域の金融機構の中核となる機関)が公開市場操作などの手段を用いて、通貨及び金融の調節を行う政策の事を言います。

中央銀行は物価(通貨価値)の安定のコントロール、景気の安定(雇用水準の維持)、資金の供給や吸収(金融調節)を行い経済を支えています。

大枠は、景気が過熱しすぎた場合には政策金利を引き上げて景気の沈静化を図り、反対に景気が後退する場面では政策金利を引き下げて景気の減速を防ぐ政策を行います。

ファンダメンタルズ分析には様々な経済指標が用いられますが、その中でも特に金融政策は為替市場に大きな影響を与えますので、各国の金融政策の方向性を把握しておくことは重要と考えます。

金融緩和と金融引き締めについて

景気が悪化した場合、景気浮揚を促すことを目的とした金融政策を「金融緩和」といいます。

政策金利の利下げは代表的な金融緩和政策で、政策金利を下げることにより景気を刺激し、物価の上昇を促します。

「金融引締め」とは金融緩和の逆の政策で、景気の過熱やインフレを抑制するために実施される金融政策を指します。

政策金利の利上げは、利下げとは逆で資金調達の費用が高くなるため、市場での通貨供給量を減らして消費や投資などの経済活動を抑制します。

為替と金利の関係

お金は、常に有利な投資先・運用先に流れていきます。

例えば、日本円の金利が下がって米ドルの金利が上がると、円を預けていても利益が少ないため、投資家はより有利な金利を求めて円を売ってドルを買う動きが強まります。そのため、円安ドル高となります。

為替と金利には密接な関係があります。

各国の金融政策発表は定期的に行われています

各国の金融政策の方向性は、中央銀行の決定によって年に数回発表されています。発表時には当該通貨ペアのレートが大きく変動する事が想定されますので事前にチェックしておく事をお勧めいたします。日程は、各証券会社の経済指標カレンダーで確認できます。

金融政策発表後のレートの動き

金融政策発表時の値動きをチャートで見てみます。赤丸で囲っているところが発表前後の動きになります。

日本時間 2022年7月21日(木)21時15分 ECB政策金利発表

ユーロ/米ドル 15分足チャート

予想0.25%に対し、結果は予想を超える0.50%の利上げを受け上昇、その後ECB総裁の9月の0.50%追加利上げを織り込む発言により全戻しの動きとなりました。

日本時間 2022年7月28日(木)午前3時 FOMC政策金利発表、午前3:30 パウエルFRB議長記者会見

米ドル/円 15分足チャート

予想2.25-2.50%に対し、結果2.25-2.50%で予想通り。0.75%の利上げでした。

その後、パウエルFRB議長の利上げベース減速を示唆する発言により、米ドル/円は下落の動きとなりました。

日本時間 2022年8月4日(木)20:00 BOE政策金利発表

ポンド/米ドル 15分足チャート

予想1.75%に対し、結果1.75%、予想通り0.50%の利上げとなりましたが、ベイリーBOE総裁の、リセッション入りへの警戒感を示す発言により急落しました。

金融政策発表時のトレードにおける注意点

金融政策発表時に既に市場が利上げベースを織り込んでいる場合には、発表後レートはあまり変動しません。

予想値と結果の乖離によってサプライズとなった場合に大きく動き、またその後の要人発言によっても動く事があります。

重要な経済指標発表時のトレードにおいて、スプレッドが大きく開く場合や、スリッページが発生し約定レートが大幅に乖離するリスクがあることに注意が必要です。

発表後に値動きが落ち着き、方向性が出たところでテクニカル分析通りにポジションを取る事をお勧めいたします。

まとめ

金融政策などの重要な経済指標が控えてあっても、過去チャートからの値動きで、テクニカル分析通りにポジションを取る事も、大きく動く事を警戒してポジションを手仕舞いして様子見をするのも、どちらも間違いではありません。

ご自身の手法や取引スタイルによって適切な方法を決める事が必要と考えます。

これからも共に相場の勉強を頑張っていきましょう^^

今回の記事に関連する動画はこちらです!波乗り道場の動画をぜひ参考になさってください☆

(チャンネル登録もよろしくお願いします!)