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FXにおける通貨ペアの特徴と選び方!3つのポイント

こんにちは。波乗り道場生のこももと申します。2021年6月に入門し、トレーダーとしての技術向上に日々奮闘中です。どうぞよろしくお願いします。

今回はFX取引において大切な要素である通貨ペアの選択において、各通貨の特徴やペア選択に重要なポイントをまとめてみました。

取引可能な通貨ペアはおおよそ10~20通貨前後の取り扱いとなる会社が多いようですが、その中からどのような基準で取引する通貨ペアを選んでいけば良いのか、ぜひ参考資料の一つとしてお役に立てて頂ければと思います。

通貨ペアとは

通貨ペアとは、取引を行う2ヵ国の通貨の組み合わせのことを言います。

FXにおける通貨記号の表示はアルファベット3文字から成り立っており、始めの2文字が国コード、3文字目は通貨を意味しています。

例えば、米ドル/円はUSD/JPYと表示され、アメリカ=「US」 でドル=「D」、日本=「JP」で円「Y」となります。

取引においては、通貨ペアの左側に記載されている通貨を「基軸通貨」、右側を「決済通貨」と呼び、買いの場合は基軸通貨を買って決済通貨を売ることになり、売りは基軸通貨を売りって決済通貨を買うことになります。

例えば、米ドル/円(USD/JPY)の場合、「基軸通貨」が米ドル、「決済通貨」が円となり、

米ドル/円の買い=米ドルを買って円を売る

米ドル/円の売り=米ドルを売って円を買う  という事になります。

ストレート通貨とクロス通貨

「ストレート通貨」とは「ドルストレート」とも呼ばれており、「ユーロ/米ドル」「豪ドル/米ドル」など、米ドルを軸にして取引される通貨ペアを指します。

外国為替市場においては通常、最初に米ドルと各通貨に対するレートが生成されるため、基軸通貨となる米ドルを含む場合のみ、ドルストレートと呼ばれます。

これに対して「クロス通貨」とは、「ユーロ/円」「ユーロ/英ポンド」など米ドルが含まれない通貨ペアのことを指しますが、実際の取引には米ドルが介在しています。

例えば、ユーロ/円の買いの場合、直接ユーロと円を売買しているのではなく、”①円を売って米ドルを買い”→”②米ドルを売ってユーロを買う”、と少しややこしいですが米ドルを介した2段階の取引が行われていることになります。

そのためユーロ/円の為替レートは、米ドル/円とユーロ/ドルの2つをかけ合わせたものになります。つまり、2つの取引がクロスしている事から、「クロス通貨」と呼ばれています。

メジャー通貨とマイナー通貨の違い

一般的に、米ドル・ユーロ・円など取引流通量が多い通貨はメジャー通貨と呼ばれ、取引流通量が少ないトルコリラや南アフリカランドなどはマイナー通貨と呼ばれています。

また、特にメジャー通貨の中でも米ドル・ユーロ・円は、取引量が非常に多く「世界三大通貨」と呼ばれています。

主なメジャー通貨、マイナー通貨

取引通貨ペア選定に押さえておきたいポイント3つ

通貨の特徴を把握することは取引において重要です。ここでは取引通貨ペアを選ぶ際に押さえておきたいポイントを解説します。

流動性の高さ

取引量が多く市場参加者が多い(流動性が高い)メジャー通貨のペアは、チャートの値動きが比較的安定しており、突発的なニュースがあっても急激に変動するリスクが比較的低いため、FX取引をする際には手を付けやすいペアと言えます。

マイナー通貨のペアは変動率が高く、値動きが激しい傾向にあります。そのため、タイミングを見極めて上手く売買すれば、短期間で大きな利益を得られる可能性があるとも言えますが、価格が激しく上下する値動きでは分析が難しくなり、また、流動性が低いとは「買いたいときに買えない、売りたいときに売れない」、つまり 売買が成立しにくいリスクもあるため、上級者向けの通貨とも言えます。

ただし、メジャー通貨ペアにおいても相場は突発的な出来事で急変するリスクは常にありますから、自分にとって馴染みがあり、社会情勢など取引に関わる情報が入手しやすい国の通貨を選択する事が必要と考えます。

適切なボラティリティー

ボラティリティーとは一般的に価格変動の度合いを意味し、価格変動が大きい時は「ボラティリティーが大きい」、価格変動が小さい時は「ボラティリティーが小さい」と表現します。

一般的に米ドル/円やユーロ/米ドルなどの代表的なメジャー通貨ペアは市場参加者が多く、売り手も買い手も豊富なため流動性が高く、ボラティリティが低くなる傾向にあります。

一方、マイナー通貨を含むペアはボラティリティが大きく、大きな利益を得ることが可能な反面、価格の急変が起きやすいリスクもあり、一般的にハイリスク・ハイリターンと言われています。

ボラティリティが小さすぎるとFXなどの差金決済取引で利益を出すことは難しくなります。「適切な」ボラティリティがあることは安定して利益を出すために必要と言え、現在どの通貨ペアに適切なボラティリティがあるかを見つける事は、取引するうえで大事な要素となります。

ボラティリティは市場の流動性が大きく関係し常に変化しており、例えば、経済指標や重要度の高いニュース、要人発言、地政学リスクからの影響、また一日の中でも時間帯(三大市場と言われている東京・ロンドン・NYの各時間帯)によっても変化し、季節では8月の夏枯れ相場・12月のクリスマス相場・年末年始など市場参加者の増減も関わってきます。

ボラティリティの調べ方は、各証券会社が提供しているボラティリティ表などもありますが、チャート上でもテクニカル指標などから判断する事が出来ます。

取引コスト

取引する際には、スプレッド(売値と買値の差額)と呼ばれる売値と買値の差額があります。

メジャー通貨は流動性が高いためスプレッド幅は狭くなる傾向にあり、対してマイナー通貨は流動性が低いのでスプレッド幅は広くなる傾向があります。

取引方法において、一日の中で取引を重ねるデイトレードや小さい値幅を抜いていくスキャルピングといった短期売買には、スプレッド幅の狭い通貨ペアが適していると言えます。

長期投資の場合は、流動性やスプレッドをあまり気にする必要はありませんが、スワップポイント(2通貨間の金利差調整分)でマイナスになるケースには注意が必要です。

まとめ

ここまで、大きくメジャー通貨とマイナー通貨に分けて特徴や、押さえておきたいポイントについて解説いたしました。

他にも取引通貨ペアを”複数見る方が良いのか”、または”少数に絞った方が良いのか”は、よく議題に上がるテーマです^^

相場で収益を得るためにどれが正しいというものはなく、各々の投資スタイルに合わせた選択が必要になってくると考えます。

一般的には、FXを始めたばかりの方にはメジャー通貨ペアを少数に絞ると運用がしやすいと言われています。

取引に慣れ、手法が確立してくると、様々な選択肢の中から選べるようになり、取引手法を限定する代わりに取引機会の少なさを補うため、複数の通貨ペアを見ていくと言った方法もあります。

まずは取引に慣れる事が必要と考えますので、取引量や情報量が多く比較的安定した動きをするメジャー通貨ペアを少数に絞った取引からはじめていく事をお勧めいたします。