チャートパターンを見つけることは誰でも簡単!でもチャートパターンひとつでは勝てないので、私流のトレード根拠の積み方を説明します!
このトレードの決め手となったのは、とにかくチャートパターンが分かりやすい形で出ていたので、エントリーポイント付近で「例のアレが出てくれたらな…」という気持ちで朝からチャートを監視していました。
待つこと数時間、あのチャートパターンの中に例のアレが出たので「もうこれは買うしかない!」と思い、躊躇することなくロングを放っていくことができました。
こんなに綺麗なチャートパターンが決まることは、私のトレード生活の中でもレアケースだったのでとてもラッキーでしたね。
【トレード通貨】USDJPY
【トレード日時】10月11日 14時ごろ
【トレードポジション】ロング
【トレード結果】リスクリワード1対2で利確
今回のトレードで決め手となったのは、チャートを開いた直後にダブルボトムを認識した瞬間でした。
私が使っているインジケーターは移動平均線だけで、短期と中期の2本のみなのですが、認識のしかたが少し特殊で短期移動平均線は一つ上の時間足の動きと定義しています。
要するに【1時間足の短期移動平均線は4時間足の動き】という認識で私の場合は考えています。
この認識のもとチャートを見て見ると「ピッタリ底値が止められた、めっちゃ綺麗なダブルボトムだなぁ。」と私には見えてくるわけです。
はっきり言って環境認識はたったこれだけなのですが、このチャートを見た時にもう一つ気付いていたことがあってそれが「相場のフラクタル性」です。
今回のダブルボトムをよく見ると分かるのですが、左側の谷がワンサイズ小さなダブルボトムになっていることが分かります。
そして右側の谷も今まさに「ダブルボトムを形作ろうとしているなぁ。」と私は思っていました。
更に細かく見るとワンサイズ小さなダブルボトムの左右の谷の形にも少し特徴があって、左側がワンボトム、右側がダブルボトムになっていて、要するに左右で違うボトム形状をしていました。
こんな感じで相場のフラクタル性は、マトリョーシカの入れ子構造のように、大きなチャートパターンの中の小さなチャートパターンにも、大きなチャートパターンの形状が反映している様子がけっこう見られます。
監視を始めた時点で右側のワンサイズ小さなダブルボトムの形状は、左側が三尊のようなボトム形状をしていたので、私がエントリーするのであれば右側のボトムで形状は例のアレが良いなと、ずっと祈りながらその時をずっと待っていました。
例のアレとはお察しの通りダブルボトムですね。
上の図は15分足チャートに切り替えてエントリーに備えようという考えです。
15分足を見ると、より左右のフラクタル性が分かりやすいと思います。
とても良く似ているチャート形状だったので、図の右端ネックポイントに赤い水平線を引いておき、ブレイクした時点でダブルボトムが確定したと認識し、確定足で自信を持ってブレイクエントリーしています。
そして同時に確認していたエントリー根拠として、15分足レベルでも底値が止まっていること、更に左右のダブルボトムの中の小さなボトムが少しでも切り上げているかという点についても重要視していました。
さすがにダブルボトムだからとか、ダブルボトムのネックをブレイクしたから、程度の根拠でエントリーは私はしません。
過去にそれで痛い目に散々あってきたので、チャートパターンを使うにしてもプラスαの根拠は当然だと思っています。
ちなみになんですが、底値が止まった位置というのは4時間足レベルの押し目でして、フィボナッチリトレースメントで測ると半値より少し上の位置にあたるので、十分にロングが成立するポイントだったと思います。
ダブルボトムの認識としては上の図の赤線をブレイクした時点でダブルボトムが確定すると考えていて、同時にブレイクエントリーをしたのですが、今回の場合は右側のボトムが安値更新しています。
安値の更新幅は微々たるものなので、ダブルボトムと認識することは完全な間違いだったとは思っていませんが、赤線のブレイクは典型的なトレンド転換の形だったなと今見ると思います。
すなわち三尊系を想定するべきで、エントリーするのであれば押しを待ってから、押し目買いをするのがセオリーだったというのが反省ですね。
あと改めて冷静にチャートを見ると短期移動平均線もローソクの値動きに反応して下降トレンドを刻んでいることが明確なので、当時はエントリーすることに囚われすぎていたのかなとも思います。
結果的には思惑の方向に延びてくれてリスクリワード1対2のトレードができたので大満足ですが、今回の反省を活かしてトレードしていた場合はリスクリワード1対4以上のトレードが出来ていたことになるので「もったいないなぁ。」とは正直思いますね。
今回のトレードは、主に大きなダブルボトムと小さなダブルボトムをフラクタル的に解釈してトレードを実施してみました。
改めて思うのは、ダブルボトムなどのチャートパターンはあくまでも武器の1つという捉え方をするべきで、息を吸うようにダウ理論的な目線で環境認識すること、もちろんエントリーする際のトリガーとしても使えるようになっていないとトレーダーは務まらないなと感じました。