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【FX】難易度の高いクロス円取引、利益の最大化を狙える相場環境とは

こんにちは!波乗り道場生のこももと申します。

2021年6月に入門し、日々トレード技術向上に取り組んでいます。どうぞよろしくお願いします!

FXでの取引における通貨ペアに、「ドルストレート」と「クロス通貨」と呼ばれるペアがあります。

今回はクロス通貨の中でも「クロス円」に焦点を当て、クロス円のトレードに適した状況や見送るべき状況、またクロス円がどのような環境下において利益の最大化を狙う事が可能なのか、を解説いたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。^^

クロス通貨とは

外国為替市場において「ユーロ/米ドル」「豪ドル/米ドル」など、米ドルを軸にして取引される通貨ペアは「ドルストレート」と呼ばれています. 対し、米ドルを含まない通貨ペアを「クロス通貨(合成通貨)」と呼び、「クロス円」とは米ドル以外の通貨と日本円の通貨ペアを指します。

なお、米ドル/円は日本円を含む通貨ペアですが、米ドルと取引されるため「ドルストレート」と呼ばれています。

クロス円の値動きの特徴

外国為替市場において「米ドル以外の通貨」と「日本円」は直接取引は出来ず、基軸通貨であるドルを介して取引を行います。

つまり、クロス円の表記には米ドルが含まれていませんが、実際の取引には米ドルが介在しています。

例えば、ユーロ/円の買いの場合、直接ユーロと円を売買しているのではなく、

“①円を売って米ドル を買い”→”②米ドルを売ってユーロを買う”というように、米ドルを介した2段階の取引が行われていることになります。

EUR/JPY(ユーロ/円)のレートは、EUR/USD(ユーロ/米ドル)とUSD/JPY(米ドル/円)の掛け算で算出されます。

<計算式>

EUR/JPY = EUR/USD × USD/JPY

  112円   = 1.1200    × 100

上記の計算式からもお分かりのように、EUR/JPYは、EUR/USDとUSD/JPYの動きに傾きが出た場合、大きく動いた方に引っ張られる性質があります。

クロス円の取引においてはドル円とドルストレート、3つの通貨(ユーロ円の場合はユーロ・米ドル・円)の関係性を考える必要があるため、一般的にドルストレートに比べて値動きが複雑で取引の難易度が高いと言われています。

では、クロス円が保ち合い(レンジ)になりやすい環境、トレンドが発生しやすい環境とはどのようなものか、チャートを使って見ていきたいと思います。

クロス円が保ち合い(レンジ)に移行しやすい環境

クロス円が保ち合いになりやすい環境の一例を示します。

GBP/USD(ポンド/米ドル)、USD/JPY(米ドル/円)、GBP/JPY(ポンド/円) それぞれ3つのチャートは、同じ期間(赤の縦線の間)の4時間足チャートになります。

参考までに50pips刻みに水色の破線(水平線)を引いています。

GBP/USDは下降トレンド、USD/JPYは上昇トレンドになっています。

米ドルが強く買われている相場状況です。

このようにドルストレートと米ドル/円が逆相関になっている場合、クロス円は綱引き状態となり方向感のない保ち合い相場に移行し、テクニカルが効きにくい環境になりやすいと言えます。

GBP/JPYは、450pips幅の上昇波の中を行ったり来たりしており、方向感に乏しく様子見するのが無難な環境です。

クロス円がトレンド発生しやすい環境①

クロス円がトレンドになりやすい環境には2つのパターンがあります。

GBP/USDは保ち合い、USD/JPYは上昇トレンドとなっています。ドルが買われ、円が売られている相場状況です。

このように、ドルストレートもしくは米ドル/円のどちらかに大きく偏りが見られる場合、クロス円は大きく偏った方に合わせて動きやすくなります。

クロス円がトレンド発生しやすい環境②(利益の最大化を狙える環境)

こちらは、GBP/USD、USD/JPYともに上昇トレンドになっています。

ポンド買いと円売りが強い相場状況です。

ドルストレートと米ドル/円が同方向に揃った時、クロス円のボラティリティは大きく上昇します。

まとめ

実際の取引では、過去検証でのテクニカル分析をベースに、大きな背景としてのファンダメンタルズ要因や、ポンド/円ならポンド/米ドルと米ドル/円の相関を考えながらの取引は、またひとつ確信度が上がる事に繋がるのでは、と考えます。

ですが、クロス円、例えばポンド円の取引の場合、ポンド/円のチャートだけを使ったテクニカル分析でポジションを取る事は決して間違いではありません。

過去チャートを使った検証では、ポンド/円のチャートだけで分析をされる方は多いと思います。

トレードにおける考え方、見方は出来るだけシンプルな方が良いと個人的には思っています。

通貨ペアの相関など情報が増えて混乱してしまうならば、当該通貨ペアのチャートだけを使った取引でも良いと思いますし、米ドル/円やドルストレートの通貨ペアの取引に絞るのも選択かと思います。

トレードには絶対の正解はありませんので、ぜひ過去チャートで沢山確認してご自身に合った方法を探してみてください!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

これからも共に相場の勉強を頑張っていきましょう!^^

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