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FXで勝率UP!ダウ理論と移動平均線の組み合わせ 

お疲れ様です!波乗り道場生のほりんです。

今回は移動平均線とダウ理論の概念を組み合わせることで、より正確なトレンドの把握が出来るというお話をします。

皆さんは下降トレンドで余計な買いエントリーをしたり、利益を延ばせるはずの相場でチキン利食いしてしまうと言った狼狽トレードをしてしまうことはないでしょうか。

かく言う僕は日々チャート内でダウ理論のエッセンスと移動平均線の基本を意識するようになってからは、落ち着いて相場と向き合えるようになったので最近は狼狽することが減ってきました。

今まさに狼狽トレードで悩んでいる方々に向けて、相場分析が少しでも楽になり勝率も利益もアップするような記事になっていると思いますので是非最後までご覧ください。

トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する

 まずは簡単にダウ理論の説明をします。

ダウ理論は十九世紀の証券アナリストであるチャールズ・ダウが提唱した値動きを評価するための理論です。

内容は六項目の基本法則から構築されているのですが相場分析する上では、たった一つの法則を覚えれば十分であると巷では言われています。

それが「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する」と言う六つ目の法則です。これはどういう事なのか、まずは下図をご覧ください。(もし他の五法則にご興味がある方はご自分でWikipediaなどを調べてみて下さい。)

このように例えば上昇トレンドの場合、高値(ピンク線)と安値(緑線)が切り上がり、価格の更新が続いています。この状況がトレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続という状態です。では明確な転換シグナルとはどのような状況を言うのでしょうか。

次に下図をご覧ください。

まず安値が上昇方向へ更新できず、むしろ微妙に下降方向に更新してしまいました。更に直後の高値も前回高値を更新できませんでした。この時点でトレンドレスとなり一旦上昇トレンドではなくなりました。

更に次の安値は直近の安値を大きく更新しましたので、この時点で「明確な転換シグナルが発生した」と言えるわけです。

リアルタイムでダウ理論を見ていくことは難しい

 でも、これって出来上がったチャートだから分かることであって、リアルタイムで見ていたら分からなくなってしまいそうだ。と感じた方がいるのではないかと思います。

例えば下図のような場面についてどう考えたらいいのでしょうか。

リアルタイムでこれを見ていたら、この時点で高値が切り下がり安値も切り上がっていないのでトレンドレスと言えそうです。もしかするとこの時点で、転換シグナルが発生したから次は下がるはずだと考えて売り目線になる人もいそうですよね。

でも結局トレンドは継続しグイグイと上昇していく結果となり、もしここで売ってしまった人は確実に負けていますよね(笑)とは言え笑えないなと思った方もいるのではないでしょうか。けっこうやってしまうパターンだと思いますし僕は何回もやらかしている場面です。

そうなるといったいどの高値安値を見るべきなのか、そもそも相場と言うのは上昇トレンドであっても上がったり下がったりを小刻みに繰り返し、ジグザグに進行していくので高値安値も無数に存在します。

ここで登場するのが移動平均線です。

ダウ理論の高値安値は移動平均線を見れば簡単に分かる

 まず移動平均線の基本については既に前回の記事で紹介したので詳しくはそちらを見て頂きたいのですが簡単に振り返ると、移動平均線は過去の平均価格を示し、現在価格と比較して見ることによって相場で売り買いどちらが優勢なのか判断できます。

移動平均線のパラメータはFXトレーダーの間でよく使用される20SMAをチャートへ表示してみましょう。そして基本的な見方は、移動平均線が右上に傾き、価格が線の上で推移すれば買い目線、逆に右下に傾き、価格が線の下で推移すれば売り目線と言えます。↑上昇トレンド

↑下降トレンド

このようにとてもシンプルかつ簡単にトレンドの把握が出来るテクニカルですが、ダウ理論と組み合わせることで本当に「見るべき高値安値」が分かるようになるのでしょうか。

それでは次に下図をご覧ください。

いかがでしょうか。これを見ただけで「なるほど!」と気付いた方は凄いです。

もし僕が何も分からない段階でこの画像を見ても意味不明だったと思うので、同じように分からなかった方のために詳しく解説していきます。

移動平均線をチャートへ表示すると「トレンドが把握できる」ということでしたが、実は他にも機能がありましてレジスタンス、サポートとしての効果を発揮することもあります。

トレンドが発生している時に移動平均線を一度実態で抜けてからあまり時間をかけずに再び終値で抜き返す値動きをすることがよくあります。この現象を「反発した」とか上昇トレンドであれば「サポートされた」逆に下降トレンドなら「レジスタンスされた」と言います。

この反発した価格が「重要な高値安値」になる可能性があります。上図の場合は上昇トレンドなので重要な安値になる。

その上でもう一度下図を見てください。

移動平均線に反発し最高値を抜いた時点で、そこが重要な安値確定。その後も高値を抜いて再び移動平均線で反発して安値確定という動きが続く限り、図のようにトレンドが継続していきます。

このように移動平均線をチャートへ導入することで、ダウ理論の中でも特に多くのトレーダーに浸透している法則「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する」を誰でも簡単に検討できると思います。 

一つで最強のテクニカルはないので組み合わせて根拠を増やそう

ダウ理論、移動平均線は共にトレンドを把握するためのテクニカルですが、それら一つのテクニカルだけでは相場に現れる多くの値動きを理解することが出来ません。そのため二つのテクニカルを組み合わせてダウ理論の法則中でもテクニカル的に重要なエッセンスをスッキリと理解できるようになる方法を紹介しました。

今までトレンドの継続と転換のきっかけが分からなかった人や、どの高値安値を見るべきか迷っていた人は以前よりも明瞭に相場状況を判断できるようになり、トレードの結果も好転することでしょう。

テクニカルの組み合わせは他にも無数に存在し、テクニカル同士の相性の良し悪しも存在します。またなんでもかんでも沢山のテクニカルをチャートに表示させれば勝てるようになる訳ではないので、今後も様々なテクニカルの理論やインジケーターの使い方と相性の良い組み合わせを共有できればと思いますので次回もご期待ください。

それでは!