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FXにおけるグランビルの法則とエントリーポイントの選定方法

移動平均線を勉強すると最初に学ぶのが、短期、中期、長期の移動平均線を利用したゴールデンクロスやデッドクロスになるのではないかと思います。

出来上がったチャートを見ると、MAがゴールデンクロスしている時にはロングエントリー、デッドクロスしている時にはショートエントリーする事で利益が出るように思えるのですが、いざトレードで活かそうとすると「さて、どこでエントリーすればいいんだ?」という事になると思います。

そこで新しく勉強する事になるのがグランビルの法則になるのではないでしょうか。

実際のトレードでどのような形でこの法則を取り入れたらいいのか、実際のドル円のチャートを用いて説明したいと思います。

実戦のチャートでグランビルの法則を読み解く

下記のチャートは2022年7月のドル円の1時間足チャートになります。

移動平均線については短期、中期、長期の3種類を設定しましょう。

初心者のうちは設定数値を迷うかもしれませんが、極論なんでも構いません

チャートは上昇したり下落したりを繰り返していますが、我々が視認しきれない何かにぶつかって反発しているのであり、それはフィボナッチリトレースメントかもしれないし、どこからか引かれた水平線かもしれないし、何かしらの数値で設定された移動平均線かもしれません。

なので数値選びに意味はないのです。

一般的には、

  • 短期移動平均線 20~25MA
  • 中期移動平均線 80~120MA
  • 長期移動平均線 200~250MA

を選択される事が多いと多いと思いのかとは思います。

(自分は違いますが)

同様に、EMAやSMAで迷うという事も必要ない事でありますので使いやすい方を使うと良いと思います。

例で表示させているチャートでは赤色を20MA、青色を80MA、緑色を480MAにしています。

緑色の480MAは日足の20MAにあたりまして、この時のドル円は価格が日足の20MAより上で推移しているのでロングエントリーが優勢として見ています。

それでグランビルの法則において基準となるMAを決める必要がありますが、今見ている時間足の中期MAをベースにすると良いと思います。

例に挙げているチャートで言えば、青色の移動平均線ですね。

そしてグランビルの法則のローソク足と移動平均線の絡み方ですが、2パターンあります。

パターン1・・・ローソク足が基準のMA付近でうろうろしている。

グランビルの法則の初動は、ローソク足や短期のMAが、中期のMAに絡んだ状態になっています。1波の発生と同時に、中期のMAと短期のMAが拡散していきます。

パターン2・・・トレンドをつけながら、基準となる中期MAで反発しています。

パターン1の初動と違い、軽いタッチで反発しているのが分かります。

エリオット波動で言えば、2波から3波への切り替わりのシーンです。

短期の赤色のMAが、中期の青色のMAに近づいていますが、交わる所まではいきません。

中期MAにローソク足がタッチして、短期MAが中期MAに寄り添って、ローソク足が抜けた戻りが、エントリーポイントになります。

(下図であれば赤丸ポイント)

グランビルの法則を知っていると何が良いかというと、答え合わせができるんですね。

中期のMAにタッチした時のローソク足の反発が軽かったら、今から3波が発生するサインになります。

中期のMAで付近で揉み始め、さらに短期のMAが中期のMAに絡んできた場合はレンジorトレンド転換のサインにもなります。

ドル円の7月の後半・・・下落へのトレンド転換の流れも同様です。

パターン1で中期MAに絡みながら揉み合い、短期MAと中期MAが拡散しながら下落して、その後パターン2のように中期MAにタッチしてからトレンドラインブレイクと同時に3波が発生しています。

別の通貨も見てみます。BTCUSDの8/2時点のチャートになります。

現在の価格から、どんどん下落していく可能性もありますが、できれば突っ込みショートするのではなく、中期MAへの戻りを待ってからショートエントリーするようにしましょう。

★未来予測①

赤色の短期MAが青色の中期MAに寄り添って、黒色で表したローソク足も寄り添って、トレンドラインを下抜けしたらショートエントリーしたい。

★未来予測②

中期のMA付近でローソク足が揉み合っている間に短期MAがゴールデンクロスするならロングでついていく。

★未来予測③

BTCUSDで更に注意すべき所は【ブレイクした日足20MAに当たる緑色のMAにまだ寄り添っていない】という事になりますので、長期足のMAへのグランビルの法則後、上昇していく可能性もあります。

このあたりは緑色のMAへのタッチ具合を見ながらエントリーを検討していきたいと思います。

中期MAまでのローソク足の寄り添いを利用したエントリー方法(逆張り)

トレンドの流れが読めていれば、中期MAとの乖離を埋めるトレードもできます。青丸で囲んだ部分がエントリーゾーンになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

グランビルの法則を学ぶ事で、以下のようなメリットがあります。

  1. 全体的な流れの把握ができる
  2. エリオット波動(いま第何波?)の確かめ算ができる
  3. MA自体が抵抗ラインとなる
  4. 変な所で突っ込みエントリーしなくて良い(負けを減らせる)

注意して頂きたいのは、グランビルの法則だけでは勝ち続ける事はできません

正確な利確ポイントやエントリーポイントを探し出すには更に別の知識が必要となりますし、自分の手法において【何を一番大切にするか】を明確にするべきだと思います。

チャートパターンなのか、ハーモニックパターンなのか、エリオット波動なのか、グランビルなのか、フィボナッチリトレースメントなのか、それともチャネルラインなのか。

迷われるようでしたら、是非波乗り波動論を学んでみて下さい。

明確な基準でトレードする事ができると勝率も安定すると思います。