FXで儲けるには「お金が無くならないように常に勝たなければならない!」、そう思って100%の確率で勝てる手法を探す旅「聖杯探し」の罠にかかる方は多いかと思います。
しかし、トレーダーは必ずしも勝ち続ける必要はありません。負けても大丈夫なんです。
これはどういうことでしょうか?
今回は、FXに限らずこの世のすべてにおいて上達することに大切な「負けること」についてお話できればと思います。
それでは最後までお付き合いの程、よろしくお願いいたします。
FXでお金を稼ごうとなった際によく勘違いされるのは、勝ちトレーダーは負けてないから稼げているんだ、と思われていることです。
でも実際のところ、FXは決して勝ち続ける必要はなく、勝ち負けのバランスを上手くコントロールすることによって総合的に勝つことが可能です。
例えば、僕がFXを学んでいる波乗り道場で勝っていると断言できるトレーダーは、勝ち負けを繰り返しながらトータルの利益を増やしていっています。
その一方、ほとんどのトレーダーは勝つ事にこだわり過ぎるがゆえに、負けることに対して恐怖やプレッシャーを感じている事も事実です。
なので、
負けていいということ。
ここで少し、ご自身が子供だった時のことを思い出してみてください。
僕が子どもだった頃は、失敗しても気にせず、逆に失敗をバネにすぐ立ち直り、試行錯誤して再度挑戦していました。
しかし大人になった今はどうでしょうか?
何かにつけて「失敗は恥ずかしい」とか「完璧にこなさないと周りに迷惑をかける」とか勝手に自分にプレッシャーをかけて、失敗することは悪いことだと知らないうちに思い込むようになってしまっています。
しかし、冷静になって考えると、失敗なくして成功はないことなど当たり前のことです。
では実際に負けたらどうしたらいいのか。
こちら過去記事でもとりあげたブルーロックから、また名言を引っ張ってきたいと思います。
☟ブルーロックとFXについて書いた記事はコチラ☟
ブルーロック第19話で、主人公の潔世一がライバルとの勝負をしている最中、一方で主人公のチームメイトである馬狼は潔世一との勝負に負けてしまいます。
しかし、馬狼はここでの負けを受け入れて更に進化していきます。
この一連の流れの中で、絵心甚八(外部サイトへ) というキャラクターが「負けること」について大事なことを言いました。
「敗北は勝負の世界に必ず発生する。ただの現象だ。」
(中略)
「大事なのは敗北に何を学ぶか、敗北したものはそのフィールドから否定される。」
「闘う者にとってそれ以上の絶望は無いのに、多くの凡人どもはその絶望を正しく刻まない。自分に才能がなく非力だったと否定され、間違いを認めるのが怖いから無意識に言い逃れをするんだ。」
(中略)
「必要なのは、この瞬間に己の非力を痛感できる強さ、絶望する才能だ。」
「思い描いた夢の道筋をあきらめることでしか見ることもできない道筋もあり、それが新しい己の可能性ともなる。」
「絶望してもなお、戦わんとする人間に夢を叶える力は宿る。」
とても心に響く内容です。
つまり、
自分が負けたことを認める事によって新たな起点から挑戦し直すことができる。
その結果新しい道が生まれる。
と言うことだと思います。
これは、FXにおいても同じだと思います。
トレードをして負けるということは、すなわち、
その相場に対してのシナリオや環境認識などの自分が作り上げたものが否定された。だから自分の予想とは違った結果になった。
と言うことだと思います。
しかし、多くのトレーダーは
「たまたま負けたんじゃない。」、「手法が悪い。」、「運が悪かった。」
などの言い訳を考えて、
負けた本当の理由から目を避けてしまっていると思います。
しかし、負けた時こそ自分のトレードが「どの様に、そしてどうして負けたか」を分析する事が重要です。
今回のトレードでは理由がわからず負けたとしても、次からは負けた原因が自分の中での気付きに変わり、より精度の高い分析ができる様になる。
分析とは、そういった可能性を作る作業なのだと思います。
では実際に、どの様な分析をする必要があるのでしょうか?
絶対にやった方が良いのは、
自分のトレードを振り返るために、トレードノートをつけチャートの分析をする。
ことです。
トレードノートで何をするのかというと、
- 環境認識は正しかったのか?
- バイアスのかかったチャートの見え方はしていなかったか?
- 上位足の環境認識を怠っていないか?
- MTF分析は間違っていないか?
- 上位足の動きに逆らっていないか?
こういったことを振り返ります。
なので、上記のようなポイントをトレードノートで見直せるように日々環境を整えておく必要があります。
そして、
トレードノートを日常化することにより、手法の理解や飲み込み速度が上がります。
また、改めて勉強する際にも便利で、今までの失敗を言語化、視覚化することにより、過去の自分のトレードの振り返りを容易にすることができます。
詳しいトレードノートの書き方については、
当メディアの記事☟や、
波乗り道場のyoutubeチャンネルにも参考になる記事や動画がありますので、是非そちらを活用してみてください。
一見、負けることはトレーダーとして悪いことだと思われがちです。
しかし、チャートが上下に動く様に、トレードも勝つ時もあれば負ける時もあります。
だからこそ、負けを認めてそこから次のステップを見つけていく事によって、その負けが価値あるものに変わります。
この積み重ねが、いずれ勝ちトレーダーになることに繋がっていくと感じます。
皆様の良きトレーダーライフに🥂