波乗り道場FXmedia 
こんにちは。波乗り道場生のこももと申します。2021年6月に入門し、トレード技術向上に日々奮闘中です。どうぞよろしくお願いします。
FX取引は、レバレッジを使う事により実際の証拠金の何倍もの取引が出来る仕組みになっています。レバレッジを活かし効率的に利益を追求できるのは、外貨預金など他の外国為替取引にないメリットになります。今回はそのレバレッジについて仕組みや押さえておきたいリスクなどを解説していきたいと思います。
「レバレッジ（leverage）」は直訳すると「てこの作用」で、小さな力で大きなものを動かすことを意味し、FXにおけるレバレッジとは、担保となる証拠金（保証金）の何倍もの金額を取引することができる仕組みの事を指します。
例えば、通常の両替などであれば10万円で10万円分の外貨しか取引できませんが、10倍のレバレッジを使えば10万円の10倍、つまり100万円分の取引を行うことができます。
レバレッジ1倍の場合：10万円×1倍＝10万円
レバレッジ10倍の場合：10万円×10倍＝100万円
レバレッジ25倍の場合：10万円×25倍＝250万円
では、資金に対してどのくらいレバレッジをかける事が出来るでしょうか。
金融庁により国内FX口座ではレバレッジ倍率は最大「25倍」と定められており、担保となる証拠金の最大25倍の金額を取引することが出来ます。
（海外FX口座は会社により最大倍率は違いますので、取引の際は確認する事が必要になります）
25倍というのは最大値ですから、自身の資金に対してどの程度の倍率にするか「1～25倍の範囲」で調整する事が出来ます。
レバレッジは以下の計算式により算出できます。
レバレッジ（倍率）＝（ 現在の為替レート × 取引数量 ） ÷ 証拠金
レバレッジを使うメリットは、少ない資金で大きな金額の取引を行う事で資金効率を高められることにあります。
具体的に数字で見てみます。
例えば、証拠金10万円、1ドル100円でドルを買い、1ドル110円のレートでドルを売る（決済）とします。
1ドルあたり10円の為替差益が発生した計算になり、10倍なら10円×1万ドル＝10万円が利益になります。
表中の1倍、10倍、25倍、それぞれ同じ証拠金での取引ですが、レバレッジを高く設定する事で大きな金額を取引する事ができ、利益も大きくなっている事がお分かりいただけると思います。これがレバレッジの効果という事になります。
ここまではレバレッジによるFXのメリットを解説いたしましたが、レバレッジを高くするとリスクも同じように大きくなります。
他にもロスカット、追加証拠金のリスクがありますので押さえておきましょう。
①ロスカットルール
ロスカットルールは証拠金が一定水準以下となったタイミングで、投資家の資産を保護するために取引を強制決済するシステムの事です。
レートが不利な方向に進んだ時に1円でも証拠金を割り込むと強制決済されますから、レバレッジを常に最大にして取引するとロスカットされやすくなります。ロスカットは投資家保護の為のシステムですが、予告なく全取引が強制決済されるために意図しないタイミングで損失や利益が確定するというリスクがあります。
ロスカットルールは多くの場合、証拠金維持率の一定水準を下回ると発動されます。FX会社によって水準に違いがありますから、取引前に確認しておきましょう。
証拠金維持率（建玉必要証拠金に対する実効証拠金の割合）は以下の計算式により算出できます。
証拠金維持率（％）＝（ 実効証拠金 ÷ 建玉必要証拠金 ）× 100
②追加証拠金制度（追証）
国内FX会社では、急激な為替レートの変動などにより、ロスカットが間に合わず口座資金の残高が必要証拠金を下回った場合、追加証拠金の支払いが求められる場合があります。取引を続けるためには、必要証拠金の不足分を口座に追加する必要があります。
これを「追加証拠金」と言います。
追加証拠金を口座に入金すれば取引を続けられますが、期限内に支払わなければ、全取引が強制的に決済されます。
レバレッジを利用する事で少ない元手でも大きな金額の取引を行う事ができ、それにより資金効率を高めることが出来ます。
使い方によっては便利な武器になりますが、その反面、相場の変動に伴い大きな損失を被る事にもなりかねず、諸刃の剣とも言えます。レバレッジを効果的に利用するためには、ご自身の取引ルールや資金管理法に合わせて決めていく事がとても大切になります。
レバレッジに関する考え方は様々あります。下記の波乗り道場の動画も、是非ご参考になさってください。
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これからも共に、相場の勉強を頑張っていきましょう^^
