お疲れ様です。波乗り道場生のほりんです。
今回はボリンジャーバンドと移動平均線を使った順張り手法をご紹介します。
波乗り道場でも推奨されている長期トレンドに逆らうことのない手堅い手法となっていますので、まだ自分の手法を持っていない人や、いろいろな手法に手を出してみたけど勝てていないと言った人に向けて参考となるような記事となっています。
またボリンジャーバンドを使う上で絶対に、覚えておく必要がある要素としてバンドウォークがあります。
短期トレンドの巡行を示唆する大切なサインなのですが、比較的だましが発生するポイントになりますので最初の項目で、まずバンドウォークを解説してから、本題の手法解説という順序で進めてまいります。
そもそもバンドウォークとは、
短期的なトレンドの中でも特に力強い値動きを示唆しており、トレードした場合は短時間で狙った値幅を取ることができる非常に美味しい場面のことです。
上の図のように、2σに沿った上昇または下降することが特徴で、まさにバンドの上を歩くような値動きからバンドウォークと呼ばれています。
またバンドウォーク発生のサインも「2σタッチで発生」だけなのでとてもシンプルです。
しかしシンプルが故にダマしも多いので、バンドウォークの発生サインのダマし回避方法を紹介します。
ダマしの回避方法
ずばり、長期トレンドの向きを確認することで回避することができます。
例えば上位足では上昇トレンド中であり、押し戻しの場面でレジサポラインを引いたとします。
そのレジサポラインが下にある状態で、下位足を見ていたら2σにタッチしたからバンドウォークして強い下降が発生するだろうと判断する人はおそらくいないと思います。
壁に突っ込むことになりますので。
ということで、
トレードにバンドウォークを利用する場合は短期的な上昇や下降においても長期トレンドとの整合性を取ることで確度の高いバンドウォークの発生を見極めることが可能になります。
また移動平均線を使った方法がありますが、本記事の後半で紹介する手法の項目で詳しく述べますのでここでは割愛します。
ここからはボリンジャーバンドと移動平均線を併用した順張り手法の紹介になります。
まずチャート設定から解説します。
ボリンジャーバンドは20期間の移動平均で2σのみを表示させてください。
次に移動平均線は10EMA、50SMA、100SMAの三本を表示させます。
これでチャート設定は終わりです。
この段階でかなりチャートがごちゃごちゃして見えますよね。
どのラインをどのように見て良いのか分からないと思いますので、一つ一つ説明させていただきます。
まずボリンジャーバンドはバンドウォークの発生を前提としたエントリートリガーとして使います。
これに対して利確のトリガーとして使うのが10EMAです。
そして残りの50SMAと100SMAはボリンジャーバンドのミドルラインである20SMAと共に短期、中期、長期のトレンド方向を把握するために使用します。
以上をふまえて手法の手順を解説していきます。
はじめに移動平均線がパーフェクトオーダーになることを待ちます。
パーフェクトオーダーとは相場のトレンド発生を示唆しており、例えば上昇トレンドの場合、移動平均線の順列が下から100SMA、50SMA、20SMAの順に並んでいる場合のことを言います。
下降トレンドの場合は上から同様の順列となります。
このパーフェクトオーダーが確定したらボリンジャーバンドと価格に注目です。
例えば上昇のパーフェクトオーダーが発生している場合、必ず価格は移動平均線よりも上にあるはずです。
そして、この段階で価格がボリンジャーバンドの2σを終値でブレイクしたのであればエントリーして大丈夫です。
この時の損切りは分かりやすい直近安値か、もっとリスクリワードを良くしたいのであればエントリーした足の安値でもかまいません。
最後に利確は10EMAを終値でブレイクしたらポジションを閉じるようにします。
一見すると難しそうに見えるのですが、それぞれのインジケーターとラインの役割が分かってしまえばシンプルな手法ですので誰でも簡単に再現できるのではないかと思います。
更におまけでエントリーしてはならない場面も紹介しておきます。
上の図のように移動平均線の順列がパーフェクトオーダーでない場合は絶対に入らないようにしましょう。
このような場面では買いと売りが拮抗している保ち合い相場、いわゆるレンジである可能性が高いですし、押し戻しの決着がまだついていない微妙な相場である場合もあるので移動平均線の順列が綺麗に揃ったところだけトレードすることを心がけてください。
今回はボリンジャーバンドと移動平均線を使った順張り手法を紹介しました。
この手法は長期トレンドが出ている場面で、更に短期的な強いトレンドでのみトレードする方法ですので勝率も比較的高いものとなっています。
チャートは少しごちゃっとしてしまうので、その点が唯一の欠点ですが各インジケーターの役割を覚えてしまえば非常にシンプルで簡単な手法ですので是非ご自分のチャートにインジケーターを設定して過去検証を行ってみてください。
ただし一回一回のトレードで勝率100%を保証する手法ではありませんので、最終的なトータル収支で勝率を判断していただきたいと思います。
この点はどのような手法でも同じく言えることですので、FXの勝率はある期間の勝ち負けのトータルで判断しようということも、ここで合わせてお伝えさせていただきます。