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FXにおける環境認識とエントリーポイントについて

FXトレードの肝となるのが「環境認識」と「ダウ理論」です。

波乗り波動論の場合は「環境認識」と「波乗り波動論」になりますが、いずれにせよ環境認識を徹底する事は重要です。ただし、この「環境認識」が難しい。

トレーダーの技量によって読み取れる情報量に差があるのと、個人によって基準にしているテクニカルが異なる為に正解がない為です。

波乗り波動論の「環境認識」とは異なりますが、「ダウ理論」と「フィボナッチリトレースメント」使った環境認識の方法をEURJPYのチャートを用いて具体例を挙げてみたいと思います。

前提条件として、今回は1週間でトレードを完結させる方向けの環境認識をしたいと思います。兼業トレーダー向けの方法になります。

1週間でトレードを完結させるのであれば週足の1本のローソク足の中でトレードするイメージになります。

環境認識からエントリーポイントを絞り込む。

①1週間で波を取りきる場合、環境認識に使う足として月足も重要。

現在のローソク足に対して、直近で抜かれていないトレンドにラインを引きます。

ラインを引こうと思えばまだ引けますが、1週間のトレードに必要なラインだけならばこれで十分です。月足はアップトレンド中で良いと思います。

②次に週足。スイングトレーダーとしてはここから力をいれて環境認識をする。

デイトレーダーの場合は日足からしっかり環境認識すれば良いと思います。

週足では現在「青色の蛍光ペンで塗った波」の中ではらんでいます。

高値を上抜けすればトレンド継続。

底値を目指すようであればレンジ、もしくは下落も視野にいれる必要があります。

今回は月足で「アップトレンド」と環境認識したので、上昇する仮定でシナリオを立てます。

現在はフィボナッチの61.8と直近高値、MAが重なったポイントで反発しています。

週足も20MAの上で価格が推移している事もあり、アップトレンド中で良いと思います。

③時間足を下げて、日足にする。

月足、週足ともに上昇トレンド中。

日足も調整中ですが青色の100MA(週足の20MA)にも支えられている事からアップトレンド中。

週足のフィボナッチ61.8と月足の子波のネックライン上で反発しているので「上昇のシナリオ」を立てるのであれば「赤色の蛍光ペンで塗った波」を上昇の1波と仮定します。

拡大すると分かるのですがフィボナッチ0.382で反発後に赤い蛍光ペンの1波の頂点で反落。

再度上昇後0.618でヒゲで反発し、0.764がサポートしながら赤色の切り下げラインを抜け始めています。

エントリーは日足の20MAも切り下げライン抜けしてこないといけませんが、青色の100MAがEMAがSMAをゴールデンクロスしているので週足は上目線。

日足の20MAももうすぐ20EMAが20SMAをゴールデンクロスしそうなので、エントリーは20EMAが20SMAをゴールデンクロスしてからになりそうです。

また、トレンドラインを延長せずに中間点を押し目に当てると丁度隙間から抜けてこようとしています。

切り下げ、切り上げラインではありません。トレンドラインなのが重要

下降のトレンドも上昇のトレンドもエネルギーを使いきったと見ていますが、上位足はアップトレンドなのでシナリオは上目線継続。

④最後、4時間足にする。

4時間足では緑色の蛍光ペンを塗った波を親波と考えます。

フィボナッチを引くと、4時間足の38.2でヒゲをつけて反発し、その後Wボトムを付けて上昇。4時間足の0.764がサポートになって陽線を付けて一週間が終わっています。

青色の120MAがEMAとSMAがデッドクロス中なのと、月足の緑色の水平線も上に見えるので反落する可能性も視野にいれてロングエントリーするか、緑色のラインを上抜けしてからロングエントリーするかを検討したい所です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

トレーダーの技量によって環境認識で見える情報量は全く異なりますので、今述べた環境認識の方法が完全なものではありませんし、大きくpipsを獲得するのであればこれ以上の知識が必要になります。

個人的な環境認識~エントリーまでのポイントとしては

  1. シナリオは上位足の目線に合わせる。
  2. 時間足を落としながら直近のトレンドにFIBOを当ててエントリーポイントを絞り込む。
  3. 兼業トレーダーはできる限り長期足でトレードする。低ロットでのんびりトレードする。

相場で100%勝てる手法はありませんから、エントリーして勝つシナリオだけではなく「こうなったら撤退しよう、こういう負け方もあるよね」という負けのシナリオも立ててトレードすれば損失も限定できます。

損失が限定できるのも、環境認識からのシナリオ立てがあってこそなので、ぜひ参考にしてみてください。

(上のチャートも3点付けて下落する可能性もあります。でも分かっていれば逃げられますよね)