こんにちは。波乗り道場生のこももと申します。2021年6月に入門し、トレーダーとしての技術向上に日々奮闘中です。どうぞよろしくお願いします。
今回は、24時間取引可能と言われている外国為替市場について、大きく4つの市場の時間帯や特徴についてまとめてみました。
外国為替市場は各国市場の時間帯によって特徴が異なり、取引通貨ペアによって市場の切り替わりの時間帯は大きく相場環境が変わる事があります。特徴を押さえる事で、取引の参考に是非お役立ていただければと思います。
外国為替市場と株式市場の大きな違いとしては、為替市場には特定の取引所が存在しないため、金融機関からレートが配信されれば24時間取引可能、という点です。
外国為替取引は主に金融機関がインターバンク市場(銀行間市場)の価格を元に顧客にプライスを提示しています。そのため、特定の取引所が存在しません。外国為替市場において「○〇市場」と言うのはあくまでも「その時間帯に取引が活発に行われている市場」の事を指しており、各FX 会社によって取引時間が違う場合がありますので取引の際には確認が必要です。
24時間世界中どこかの市場で常に為替取引が行われています。朝を迎えたウェリントン市場から始まり、シドニー⇒東京・香港・シンガポール⇒ロンドン⇒ニューヨークと市場が西から移動していきます。この中でも東京、ロンドン、ニューヨークは、三大市場と呼ばれています。
各国市場の時間帯と特徴を見ていきましょう(ここでは夏時間を基準とした日本時間で記載します)
1.ウェリントン(ニュージーランド)、シドニー(オーストラリア)
日付が変わってから一番早くスタートしますが、東京市場の開場前は参加者が少なく流動性が低い時間帯です。
基本的に値動きは小刻みな傾向にありますが、投機目的の大きな取引があると相場が急変する可能性があります。週末も同様にマーケットに影響を与えるイベントやニュースがあった場合、週明けのマーケットオープン時には相場が急変するリスクもあり、注意が必要です。
またFX会社によっては早朝はスプレッド(売り注文・買い注文の差額)が広がりやすいので取引の際には確認が必要です。
2.東京(日本)
東京市場は一般的に8時から17時頃を指し、主にオセアニア、アジア圏の市場参加者が取引を行う時間帯です。特に仲値が決まる午前9時55分は、実需筋を中心とした取引で値動きが活発になってきます。
他に、ゴトー日と呼ばれる5と10がつく日(5日、10日、15日など)は企業の決済日が多く、取引先に支払うドルが大量に必要になることから、ドル高・円安になりやすい傾向があります。
3.ロンドン(イギリス)
ロンドン市場は16時~26時頃を指し、主にヨーロッパの市場参加者が取引を行う時間帯です。
この時間帯に入るとユーロやポンドなどの通貨が積極的に取引され、値動きが活発になる傾向があり、東京市場の動きに対して相場が大きく動くことはよくあります。
21時以降はニューヨーク市場と重なっており、1日の中で最も取引が活発な時間帯となります。
4.ニューヨーク(アメリカ)
ニューヨーク市場は21時~午前6時頃を指し、アメリカの市場参加者が中心となって取引を行う時間帯で、ロンドンに次いで取引高の多い時間帯となります。
22時30分には米国株式市場がオープンします。重要なアメリカの経済指標が発表される前後の時間帯は、値動きは大きく時に荒っぽい動きになる事もあります。
日本時間24時は、「オプションカット」と言われる通貨オプションの権利行使期限や、翌1時になると、ロンドンフィキシングと呼ばれるロンドン市場の仲値が決まるため、投資家や実需筋の取引によって値動きが活発になる傾向があります。
クリスマスや年末年始は、多くの国が休場なるため流動性が大きく低下します。
また休場前にはポジション調整を行う参加者が増えるため、相場変動が大きくなることもあります。
市場参加者が少なくなり流動性が低くなるという事は、相場が急変するリスクが高まりやすく、スプレッドも拡大する傾向があります。特に年末年始は大きな相場変動が過去何度か起きていますから、取引を行う際にはこのようなリスクを念頭に置き、何か起きた場合の対処も想定しておくことは大切と考えます。
FXは株式投資に比べて取引時間の制限が少ないため、生活スタイルに合わせた取引スタイルを構築しやすいのもメリットのひとつです。毎回同じ値動きになる訳ではありませんが各市場毎に値動きの特徴があり、市場と取引通貨ペアとの相性や特徴を活かした取引をする事はとても大切と考えます。
トレードする時間帯に関してなど、下記の波乗り道場の動画を是非ご参考になさってください(チャンネル登録もよろしくお願いします☆)
これからも共に、相場の勉強を頑張っていきましょう^^