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FXにおける実践的トレンドフォローの考え方

FXではよくトレンドフォローをするように言われますが具体的にはどうすればよいでしょうか。

上位足のトレンドに従って下位足で同じ方向にエントリーする事をトレンドフォローと呼びます。

波乗り波動論はトレンドフォローの手法になり、明確な型が存在していますが、ここでは一般的なトレンドフォローの方法について説明したいと思います。

基本的な環境認識について

まず上位足の環境認識から始める必要があります。どの時間足を上位足とするかはトレードスタイルにもよりますが、デイトレーダーであれば週足や日足の環境認識から始めるのが良いでしょう。

環境認識で見るべきポイントは

  • 上位足のトレンドの方向(アップトレンド、ダウントレンド、トレンドレス)
  • 現在の価格付近に重要なラインがあるか(水平線、チャネルライン、トレンドラインなど)
  • 見ているトレンドに上昇余地、下降余地はあるか。
  • 上位足にチャートパターンが発生しているか。
  • 価格が親波に対して、高値圏安値圏に到達していないか。

また、どの時間足のトレンドを追うかによってトレードスタイルが変わります。

  • 週足のトレンド→スイングトレード
  • 日足のトレンド→スイングトレード~デイトレード
  • 4H足のトレンド→デイトレード~スキャルピング
  • 1H足のトレンド→スキャルピング

少ない通貨を見ているのであれば、通貨のトレンドに合わせてトレードスタイルを変えるべきですし、多くの通貨を見ているのであれば、自分のトレードスタイルに合ったトレンドが出ている通貨で取引すると良いでしょう。

トレンドレスゾーンではトレンドフォローの手法は効きづらくなりますので上位足の環境認識で今トレンドが出ているのか、レンジなのか判断する事が大切です。

実際のチャートで見るとこういったイメージになります。

また高値圏安値圏では揉みやすい為、親波FIBOの23.6~76.4の間でトレードするとエントリーしやすいと思います。

実際のBTCの日足チャートです。親波にフィボナッチを引き76.4割れから23.6までエントリーできます。

トレンドフォロー

トレンドフォローの基本形は3パターンあります。トレンドが継続するか、反転するかで使い分ける必要があります。

1)トレンドのネックラインへの戻りからエントリー

他の要因で抜けたラインまで戻らない事も多いですが、戻り候補まで待とうとする事で不用意なエントリーを減らす事ができます。

抜けラインと抜けラインに挟まれたゾーンをレンジと考えるなら、等倍下落する事は予測できますから飛び乗りショートも可能です。

チャートの拡大率を下げるとこういった形になります。

2)チャートパターンのネックライン抜けのエントリー

ネックラインまで戻らずにMAに抑えられて上昇や下落しているケースも多いです。

ただネックライン抜けからのエントリーはWボトムやWトップ、三尊のエネルギー分は到達すると予測してエントリーする事も可能です。

赤いラインがネックライン。黒いラインがチャートパターンの一番遠いポイントとネックラインとの距離を等倍分伸ばしたラインになります。

3)天井圏/底値圏もしくは中段の持ち合いからのエントリー

天井圏や底値圏であればWトップ/ボトム。三尊/逆三尊など。

中段であればフラッグや三角持ち合いなど。

エリオット波動で大切なのは1~3波。4波と5波は主には調整波になります。調整中にネックラインが引けるようになるので、ネックラインを抜ける事で新たな1波が発生します。

(反転、継続、どちらの可能性もあります)

上のチャートは下のように見る事も出来ます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

トレンドフォローの為にはまず上位足のトレンドを把握する必要があります

またトレンドフォローの基本形を見て頂くと分かる通り、重要なラインを抜けてから戻りを待ってエントリーすることで自然と3波でエントリーする事になります。

あと最も重要な事が、狙った方向にトレンドが発生してからエントリーするという事です。トレンドが発生していないのにトレンドフォローは出来ません。

まだ勝てていない方は揉み合いの中からエントリーせずにネックラインや重要ラインの抜け具合を確認してトレンドの方向が確定してから、戻りを待ってエントリーすると負けにくくなりますのでぜひ試してみてください。