今回は、チャートの左側を見て環境認識をしてトレードしていくことについて述べてみたいと思います。
私自身そうだったのですが、負けまくっていた時はとにかく「売りなのか、買いなのか」とか「フィボの61.8%なのか38.2%なのか、どっちで反発するのか」みたいなチャートの見えない部分いわゆる「チャートの右側」ばかり気にしていました。
今では、それなりに勝てるようになってきて「チャートの左側信者」になっています。
そんな左側信者の僕が「チャートの左側をいかに見るのか」そして「チャートの左側を使ったカウンタートレードの方法」について解説してみたいと思います。
トレードで負けまくっている時のチャートの見え方って、どこもかしこもトレードできるような気がしてしまうんですよね。
自分が見ている時間足でちょっと価格が走ったからと言って「トレンドフォローじゃー!!🔥🔥」みたいな感じで…。
でも、今になって過去の負けトレードを振り返ってみると上位足では思いっきりトレンドの節目にぶつかっていて自損事故をおこしていたなんてことは日常茶飯事でした。
これってまさにチャートの左側を完全に無視していたからこその失敗なんですね。
まずはトレードを行う前に少なくとも「充分な注文が入っていることを確認」してからトレードを検討するべきです。充分な注文とは簡単に言えば、「レンジブレイクしたスイング」かなと思います。
レンジ相場はチャートの上下に平行なラインを引くチャネル、もしくは尻つぼみに2本のラインをひく三角保ち合いといった相場があります。
しかし、これらのラインの外側には損切注文がたくさん入っているので、どちらかにラインブレイクすると損切注文が逆注文になって雪崩式に価格が走るわけです。
そうなると世の中のトレンドフォロワーはハイエナの如く相場に群がるのでエリオット波動でいうところの3波が作られていきます。
これを知っているだけでも相場で少しは待てるようになると思いますし、チャートの右側ばかりに気がとられているポジポジ病を克服できると確信しています。
上の項目でも述べてきましたが負けている時ってとにかく闇雲にポジションを持ちたがるんですよね。手癖でポチってしまいます。そして当たり前のように負けます。
「トレードって上か下、買いか売りしかないはずなのに、自分が持ったポジションとはなぜか必ず逆へ行ってしまう…なんで?」と思ったことはないでしょうか。
「自分以外のトレーダーはなにか秘密のメソッドや負け組トレーダーを狩りまくれるツールでも持っているのでは?」とか勘ぐったことも幾度となくあります。
そんな秘密のメソッド…実はあります(笑)
それが、チャートの左側に存在する伝説の「完成したトレンド」です。
この完成したトレンドの見つけ方はいたって簡単で相場の中からNの形を探すだけです。
N型を見つけたらそこで終わりではなく「完成しているか」を確認してください。
完成確認もいたって簡単。
トレンドラインを使って1波の両端を結んであげます。
すると1波の値幅が分かり、このラインを3波にあててみます。
もしも価格がラインに達しているか抜けているようであればN型完成ですし、価格がラインに届いていないのであれば未完成です。
未完成であれば完成を待たなくてはなりませんが、完成してれば次の段階へ進みます。
第2段階は完成したN型の1波起点と3波起点に合わせて必殺技の「トレンドライン」を引きます。
引いたらトレンドラインブレイクをひたすら待っていきます。
いよいよトレンドラインを抜けてきたら「このNトレンドの終わりが近いな。」と思っても差し支えありません。でもまだ待ちます。
そうこうしていると天底で現れるダブルトップおよびボトム、三尊などが現れますのでこれらのチャートパターン完成を待ちます。
このチャートパターン完成待ちというのは「高安更新しなかった事実」をしっかり確認するための待ちであるとご理解ください。
チャートパターンが完成するとネックポイントが見えてきますので、最終段階としてトレンドラインの要領で斜めライン(ネックライン)を引き、またまたブレイクを待ちます。
あとはこのネックラインへのリテストか、新たに発生したN型相場にトレンドラインを引いてラインへの反発を見たら「初めてトレード可能」ということになります。
トレードする時はしつこく罠を仕掛けて「とにかく待つ」これが大切だと私は考えています。
罠を仕掛けるとかちょっと姑息な感じがして、「伝説」とか「必殺技」などと中二病を少しこじらせていた割には地味で、勇者様キャラというよりは盗賊に近いのがトレーダーという職業なのかなと個人的には思っています。
- 充分な注文が入っていることが相場で確認出来たらトレードを検討しよう!
- 完成したN型相場を見つけたら罠を張り巡らせてカウンタートレードを仕掛けよう!