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【FX】フラクタル構造を理解して、MTF分析をシンプル化する

こんにちは。波乗り道場生のこももと申します。

2021年6月に入門し、トレード技術向上に日々奮闘中です。どうぞよろしくお願いします!

今回はフラクタル構造を利用し、MTF(マルチタイムフレーム)分析をシンプルに考えていく流れを解説させて頂きます。

どうぞ最後までお付き合いください。^^

フラクタル構造とは

フラクタルとは、フランスの数学者ブノワ・マンデルブロが考案した幾何学の概念で、図形の全体と部分が自己相似と呼ばれるものを言います。

地形や植生など自然界にも多く見られ、例えば雪の結晶なども、小さな結晶の集合体が全体と同じ結晶の形になっています。

相場の波は一見ランダムなように見えますが、その中には規則性が存在します。

複数の時間軸を使って分析するMTF(マルチタイムフレーム)分析も、フラクタル構造を理解する事によりシンプルに捉える事が出来るのではと考えます。

チャートのフラクタル構造

チャートは、複数の時間軸、例えば長期の月足から日足、4時間足、1時間足・・・・1分足と呼ばれる短期の時間軸まで、N波動の組み合わせで構成されており、大きなN波動の中に小さなN波動を確認する事が出来ます。

例えば日足の大きなN波動の中に1時間足のN波動があり、更に1時間のN波動の中に5分足などの小さな時間軸の同じ構造を見る事が出来ます。

なお、N波動は推進の1波、調整の2波、推進の3波から構成されていると見る事ができます。

どの時間軸の波をトレードしているかを認識する

時間軸の波の違いは、波形のサイズ(スケール)の違いになります。

どの時間軸の波をトレードしているかを認識できれば、その時間軸の波のサイズでエントリーと決済を考えていけば良い事になります。

例えば、トレンド継続時において1時間足の3波を狙ったトレードを行う場合、エントリーの足は5分足などの短期時間軸に落とし、短期時間軸3波開始のタイミングを計る事によって1時間足の波の初動を掴むことが出来ます。

なお、時間軸の組み合わせに正解はありません。

1時間足の波を狙う場合に15分足が良いのか5分足が良いのかなどの組み合わせは、トレーダー自身で決めていく作業が必要になります。

長期時間軸の波の転換を短期時間軸で推測する

相場の波がフラクタル構造である事を前提に考えていく事で、長期時間軸の波の反転の初動を短期時間軸の波の反転を利用して先読みしていく事が出来ます。

一例として、日足下降波の戻り売り候補の水準から転換を狙ったトレードを行う際に、一番早い段階のエントリーを考えた場合、短期足に時間軸を落として短期時間軸のチャートパターンからの反転を利用する方法があります。

ダブルトップなどの転換のチャートパターンは、ネックラインを割り込むとチャートパターン成立とみなす事が出来ます。

この場合は、日足の戻り売り候補→1時間足のダブルトップ(仮定)右側→5分足ダブルトップ・ネックライン割れでエントリー、の流れとなります。

ケース・スタディ

実際のチャートで確認してみます。

ユーロ/円 チャートです。赤い縦線を現時点とします。

日足~1時間足で環境認識(レートが相場においてどの位置にあってどういう状況にあるか、現時点での解釈)をし、15分足でエントリーを考えます。

日足と4時間足です。日足、左側の高値を更新できず小さな保合いを作っています(緑丸)。

前回高値が押さえられているレートに緑色の水平線を引きました。レジスタンスとして機能する可能性を見ます。

小さな保ち合い(緑丸)には日足ピンバーも出現しました。

4時間足に時間軸を下げて見てみます。

4時間足は高値更新3回目のトライです。

日足ダブルトップ(仮定)右側に、4時間足ダブルトップ形成の可能性を見る事が出来ます。日足も4時間足もダウ理論で示すところの転換サインはまだ出ておらず、上昇波の中の動きとなっています。

1時間足と15分足です。

日足と4時間足の環境認識から、高値更新が出来ず保ち合いになっているのを根拠に、なるべく高い水準から売りを考えていきます。

レートが1時間の押し安値を割り込んだ時点で、目線は暫定的に売り目線に変更します。

押し安値を割った波を1時間足の1波とし、1波に対しての戻り売りを考えていきます。赤い矢印の波です。

この時、1時間足でも高値を更新できない波が形成されました。右肩下がりのダブルトップと見る事も出来ます。

15分足に時間軸を下げてエントリーのタイミングを計ります。1時間足調整2波の終わりを15分足の波の反転として見ていきます。

フィボナッチリトレースメントを表示しています。

数値はMT4のデフォルトになっています。23.6%戻しで深く押しているのが分かります。また、2波の波が手前の高値を更新していますので、赤い縦線の時点で15分足はダウ理論での転換シグナルはまだ出ていない事になります。

1時間足ダブルトップの右側を15分足で見てみますと、15分足でもダブルトップが形成されています。

ダブルトップなどの転換のチャートパターンはネックラインを割り込むと完成とみなす事から、15分足ダブルトップのネックラインをレートが割り込んだ時点で反転としエントリーをします。

これはネックライン・ブレイクのエントリーとなります。

ダブルトップ完成を見込んだエントリーになりますので、15分足ダブルトップが崩される動きが出たら損切とします。

相場は想定通りに行かない事もありますので(むしろそっちの方が多いと考えた方が良いです^^)、想定と違ったら損切をします。

まとめ

ケース・スタディではダウ理論における転換シグナルも含め、複数時間足を複合的に見ていきました。

相場のランダムな値動きから一定の規則性を見つけていくことがトレーダーの仕事と考えます。

それには絶対の正解はなく、一貫した手法をトレーダー自身が決め、自身のルールに沿って判断をしていく事になります。

MTF分析は複数時間軸を見ていくため複雑にも思えますが、それぞれの時間軸での基準を持ち、ひとつひとつを丁寧に見ていく事によりシンプル化出来ると考えます。

更に目線の固定は勝率を上げていくためにとても重要な要素となりますが、ダウ理論は目線の固定にとても有用な理論と言えます。

ダウ理論に関しては道場ブログの過去記事もいくつかありますので、よろしければぜひご参考になさってみてください!

リアルタイムで動くチャートに対応出来るようになるためには、チャートを使って練習の数をこなすことが一番の近道だと考えます。

ぜひ、過去チャートで確認してみてください。

これからも共に相場の勉強を頑張っていきましょう^^

波乗り道場の波動論では、トレンドフォロー型の売買戦略を詳しく学ぶことが出来ます。

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