お疲れ様です。波乗り道場生のほりんです。
今回は専業トレーダーになりたい初心者の皆さん、そしてなかなか月間プラスに持っていくことができない経験者の皆さんに向けて過去チャートを使ったケーススタディを三問出題します。
是非ゆっくりと時間をかけて自分なりの答えを導き出していただきたいと思います。
また過去チャートを使うことに疑念を抱いている方々は、まず僕の出題する問題に正解できてから疑うようにしましょう。
実際にプロトレーダーも行っているFXの勉強法ですし、何よりも今まさに勝てていない人と言うのは、手法やインジケーターをこだわる以前に、正しい相場の理解とチャートの見方を改善した方が、勝ちトレーダーになる近道であると言われています。
過去チャートを使ったケーススタディを行うことで、自分の中の相場感をアップさせて、正しくチャートを見ることが出来るようになると考えていますので是非最後までお付き合いいただけると幸いです。
ちなみに本記事はケーススタディの二回目になりますが初級編の第二弾という認識で問題に挑んでみてください。
あなたは五分足レベルのトレードを行うデイトレーダーです。
上の画像の場面では日足の安値にサポートラインが引けそうです。しかも三回反発していることも確認できたので効いていそうです。
では画像の丸印の部分で、あなたは買いますか。
それとも見送りますか。はたまた売ってみますか。
理由も含めて答えてみましょう。
上の画像は一時間足で、赤い水平線は前日日足の安値ラインです。
これを一時間足の大陰線で抜けてきました。
その後も値動きを見ていると赤いライン付近で二回価格が反発し、再び長めの陰線が出現しました。
ここであなたは売りエントリーを行いますか。それとも見送りますか。
はたまた買いエントリーを行いますか。
理由も含めて答えてみましょう。
最後は少し趣が違った問題になります。
上の画像に三本のトレンドラインを引いてみました。
どのラインがダウ理論的にもっとも合理的に引けていると思いますか。理由も含めて答えてみましょう。
また合理的ではないラインについても、なぜ合理的ではないのか理由を考えてみてください。
ここからは答えになります。
解答、買いエントリーをします。
前日日足の安値がサポートラインとしてしっかりと機能している。
その証拠として一時間足レベルでトリプルボトムが出来上がっています。
しかも最後のボトム部分には五分足レベルの逆三尊のような形が見えるため、逆三尊のネックラインブレイクで買いエントリーが出来そうです。
もっとリスクリワードを良くしたければ一時間足のプライスアクションに注目すると包足になっていることが分かります。
ざっと上記のような根拠が見つけられる相場であるため、ここでは買いエントリーして差し支えないと僕は判断しました。
解答、買いエントリーします。
日足レベルの重要水平線を下位足の一時間足でブレイクしたからと言って、抜けた方向へ付いていくことは非常に危険です。
ここではむしろ騙しを経由しての押し目買いが有効となる場面です。
日足のサポートラインでわざわざ日足レベルのピンバーが出現したのだから反転を期待して、押しを待って付いていくのが合理的ではないでしょうか。
この局面で売りエントリーをすると考えてしまった人への教訓として「ブレイクは同じ時間足の確定足で判断する」と良いです。
日足の重要水平線のブレイクなら、日足の確定で終値が抜けていたら初めてブレイクしたと判断しましょう。
解答、Cです。
トレンドラインの引き方についてはさまざまな考え方があり、独自の理論でトレンドラインを引いて、それで勝てているのであれば問題ありません。
しかし本記事をお読みの方々は少なくとも勝てていない人が大半のはずですので、基本を抑える意味でダウ理論を前提としたトレンドラインの引き方について考えていただくことにしました。
ダウ理論をもとにトレンドラインを引くのであれば、上の画像のように上昇トレンドの場合は安値と安値をラインで結ぶわけですが、この時の「安値」の定義をはっきりとさせる必要があります。
ダウ理論で言う安値とは、ずばり高値を更新した波の起点となった安値を意味します。よってCのトレンドラインがもっとも合理的であるといえます。
そしてAとBのラインはなぜ合理的ではないのか、理由は高値を更新していない、もしくは明確に更新していない波の「ただの安値」であるためトレンドラインを引くべきではないと判断ができるわけです。
お疲れ様でした。
皆さんは何問正解することができたでしょうか。
今回はチャートパターンやラインブレイク、トレンドラインといったFXを学んでいる人だったら誰もが一度は触れたことのあるトピックについて、実践的にチャートへ落とし込んだ時のケーススタディを出題してみました。
またご自分でもチャートから同じような相場を見つけ出して、その後の値動きがどのように展開したのか調べていただきたいと思います。
トレンドラインに関しては百本、千本と引くことで「未来の相場でも使える」合理的なラインが引けるようになりますので、本記事を参考に練習していただければと思います。