こんにちは。波乗り道場生のみやと申します。私は2021年4月に波乗り道場に入門し、0からFXを勉強中です。
入門した当初は、移動平均線の活用方法があまりわかりませんでした。
なんとなく入れているけど、結局使い方がわからない。どの数値が1番効くの?という初心者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は基本的な移動平均線の使い方についてご紹介します。
一定期間の終値の平均値をつなぎ合わせて折れ線グラフで表したものです。
代表的なテクニカルチャートのひとつで、価格の傾向や流れなど、相場の方向性を見る手掛かりとなります。移動平均線が上向きなら上昇トレンド、横ばいならレンジ、下向きなら下降トレンドと判断します。
単純移動平均、加重移動平均、指数平滑移動平均の三種類があり、異なった計算方法で算出されています。(計算方法は割愛します)
波乗り道場生は基本的にSMAを使用しています。
①単純移動平均(SMAまたはMA)
ある一定期間(設定した期間)の終値を単純に平均した数字で作られている移動平均線です。
②加重移動平均(WMA)
直近の価格に比重を置いた移動平均線です。単純移動平均線と比べて直近の動きに敏感に反応するため、トレンドの転換を早めに確認できます。
③指数平滑移動平均(EMA)
単純移動平均線と加重移動平均線よりもさらに直近の価格に重点を置いたものになります。
トレンドの転換を早めに確認できますが、その分ダマシも多くなるので注意が必要です。
①サポートラインとレジスタンスラインとして活用する
強いトレンドがあるとき、価格は短期MAにサポート(またはレジスタンス)されて推移します。
できるだけMAに引き付けてエントリーすることで、リスクリワードのいいトレードが期待できます。MAを割れたら早めに損切する・長期MAにタッチしたら早めに利確するという基準としても使うことができます。
②ゴールデンクロスとデッドグロス
移動平均線は複数の期間の物を組み合わせることで、上昇・下降のサインを判断することができます。道場生は基本的に短期線20SMAと長期線200SMAを使用しています。
ゴールデンクロス
長期移動平均線を短期移動平均線が下から上に交差することをゴールデンクロスといい、上昇のサインとされています。
デッドクロス
長期移動平均線を短期移動平均線が上から下に交差することをデッドクロスといい、下降のサインとされています。
移動平均線が横ばいになるレンジ相場の時では、ゴールデンクロスとデッドクロスが頻発するので注意が必要です。
③パーフェクトオーダー
レンジの後に価格がどちらかに抜け、MAが順番に並ぶ時があります。
- 下降の場合下から短期線・中期線・長期線
- 上昇の場合上から短期線・中期線・長期線
これをパーフェクトオーダーといい、急騰または急落が起こりやすい傾向があります。
こちらの動画でジョニーさんとSHINNさんが分かりやすく解説して下さっています。
- 短期足でのレンジブレイク後、1回目のMAタッチがサポート(またはレジスタンス)になりやすい傾向がある。
- 中期MA手前での反発が多いと1回目のタッチで大きく抜けることが多い。
- 短・中期MAの反発が多いと長期MAも一気に抜けやすい
という傾向があります。ぜひ検証してみてください。
④グランビルの法則
グランビルの法則とは、米国のアナリストであるジョゼフ・E・グランビル氏が考案した法則です。
移動平均線の向きや乖離率などから、相場の方向性を分析するために使用します。
私個人としては、損切になった時気づいたらこの法則に逆らっていたということがよくありました。
完璧に覚える必要はないですが、ぜひ頭に入れておいてください。
①移動平均線が横ばいまたは上向きになった時、価格が移動平均線を下から上に抜けた
②移動平均線が上向きの時、一度価格が移動平均線の手前まで下落するも移動平均線を下抜けることなく価格が再上昇した
③移動平均線が上向きの時、一度価格が下落し移動平均線を下回るも再上昇して移動平均線を下から上に抜けた
④価格が移動平均線の下に大きく乖離している
⑤移動平均線が下向きの時、一度価格が上昇するも移動平均線の手前で止まり再下落した
⑥移動平均線が下向きの時、一度価格が大きく下落した後、再上昇し移動平均線を上抜けた
⑦移動平均線が横ばいまたは下向きになったとき、価格が移動平均線を上から下に抜けた
⑧価格が移動平均線の上に大きく乖離している
グランビルの法則のみを根拠にエントリーするのは危険です。
①・⑦はすぐに戻してしまう可能性もあるポイントなので、慎重にエントリーを検討する必要があります。
④と⑧は逆張りになるので注意が必要ですが、波動論のサイクルクローズという考え方を知っていれば根拠を持って逆張りすることも可能です。
波動論と組み合わせると、②・③・⑤・⑥でエントリーすることになります。
どれくらい押すのか、どれくらい戻すのか、そしてどのくらい伸びるのかを波動論で予測することが可能です。
1番効くMAの数値というものは存在しません。どの数値に設定していても効くところと効かないところが平等に存在します。
MAの本質というのは自分が設定したMAを使い続け、どこに優位性があるのかを見極めて戦略に組み込むことです。上位足のMAに逆らわないエントリーポイントを探すことが大切です。
上位足のMAは下向き、下位足のMAは上向き(逆もしかり)という状況はよく起こります。
下位足の流れが上位足の流れと一致したときにエントリーするよう心がけることで損切を減らし、優位性の高いトレードができるはずです。
MAを味方につけて、よりよいエントリーポイントを探して行きましょう。