TradingViewについて以前にも記事を書かせていただきました。TradingViewの設定方法の記事や私が一押ししている機能を紹介した内容になります。まだ読まれていない方は是非そちらも読んでください。
今回はトレーダーとして今後の成長を考えるならば特に深ぼって利用して欲しい機能であるアラートの活用について話て行ければと思います。
以前の別の記事で説明しましたが、FXにおいてアラートはとても重要なツールの一つだと思っています。
アラートを仕掛ける最大のメリットはチャートに張り付かなくて済むという点になります。
FXをやっている方ならこの意味が分かると思いますが、チャートを見ていると精神的に不安になり焦ってエントリーをしたり損切を動かしたりとやっては行けないことをやってしまうのがトレーダーという生き物だと思います。
結果それをすることによって負けに繋がってしまいます。
それを打破して勝ちトレーダーに近づくためにはチャートを見る時間を減らすと言うことになります。
しかし私が一番疑問に感じていたのは、それは
「チャートを見ていないのにどうやってチャンスが来たかわかるのか?」
と言うことだと思います。その答えが「アラート」です。
つまり自分がエントリーを考えている値動きやチャートフォーメーションがでてからチャートを見ればいいという事です。
一般的にアラートをセットするという事はある価格に到達したら知らせてくれるという事になります。
しかしなぜこのやり方だと不十分なのかについて説明して行きたいと思います。
チャートとはシンプルに価格の縦軸に対して横の時間軸を結び付けた表現になります。そして多くのトレード手法に取り入れられるSMA(Simple Moving Average)とは、一定の価格と時間の平均を表したものになります。
つまり順張りの場合、時間が経てば経つほどSMAは味方してくれる半面、逆に逆張りの場合は時間が経てば経つほどSMAが迫ってきて妨害をするという事です。
上の画像を見てください。
青い線は順張りで下降トレンドに沿って引いてます。
そして小さい黒い線は大きい波に対して逆張りで引いています。
こちらを見て分かるように赤い200SMAに当たっては弾き返されているという事です。そして200SMAは時間が経つに連れ今回でいうと下降しています。
つまり、順張りの場合時間が経てば下がってくる200SMAが近づいてくるし、逆張りの場合は時間た経てば抑えられてトレンドが終了する可能性が出てくるという事です。
よって上の例でもご理解いただけたようにSMAの角度や方向を考慮したうえでトレードの戦略を考えなければならないという事です。
では早速どのようにトレードをすることがSMAを使ったトレードなのかを具体的な例とチャートを元に説明して行きたいと思います。
波動論を学んで行く中で使うインジケーターの一つにSMAがありますが、一般的にもSMAはトレンドの見極めであったりレジスタンスの役割を行ったりと使える便利なインジケーターの一つだと思います。
その中でも私がよく使う使い方としてSMAまでの乖離を埋めてからSMAが反発地点となり第3波を予測する方法です。
例えば上の画像を見てください。
「買いエントリー」と書かれた矢印のところでエントリーをして、そのポジションを上の「利確」と書いた場所で決済してます。
ここのトレードについて説明しながら私がどのように立ち回ったかを説明して行きます。
詳しくは波動論を勉強していただく必要がありますが、1時間足で見た青と緑のフィボナッチになります。
1時間足が上昇のトレンドを作り始めていると見て161%まで伸びると予想していました。しかし私がチャートを見た時点では既に(青と緑のフィボ)61%で反発をして100%を抜いていたところになります。
そこでその100%を抜く勢いのあるトレンドを下の時間軸(15分足)で新たな安定点としてとらえ、押し安値を作るのを待つことにしました(水色と赤のフィボ)。
その瞬間に私が見ていたチャートはこんな感じになります。
この時点で私の中では黄色いSMAまで戻ってくれた場合ちょうど61%と重なるのではないかと思っていましたが、必ずしも61%まで落ちる訳ではないことと、左側のチャートを見る限りこの黄色いSMAに反発していることから今の価格は15分足のSMAに影響されている可能性が高いと分析していました。
そこで私は61%の価格ではなくSMAに当たったらエントリーを仕掛けたいと考えた訳です。
アラートをSMAにタッチにすることによって、61%前に上昇トレンドが来ても大丈夫のように準備し、仮に勢いよく下がった場合は61%よりも下で鳴らすこともできる設定にしています。
結果として私は15分足のSMAにアラートを貼って他のことをしていました。そしてアラートが鳴ったタイミングでチャートを開いていい感じの形になっていたのでエントリーをし、幸いにも利確することができました。
改めてもう少し詳しく説明すると、フィボ61%の価格にアラートをセットすることも可能ですが、上昇トレンドの場合、時間が経つにつれSMAとの乖離は埋まってきます。
エリオット波動論になってしまいますが、調整波はフラットとなる場合とジグザグに動く場合とあり、つまり上昇するために力を蓄える動きがフラット調整であるレンジだった場合、61%まで落ちる前にSMAが迫ってきてからSMAでの反発が起きる可能性もあります。
経験された方も多いと思いますが78.6%くらいで反発して強い勢いでトレンドが発生することがあったりします。そう言ったケースをよく見るとそれはどこかの時間軸のSMAに反発して勢いがついたという事です。
では早速SMAにアラートの仕掛け方を教えたいと思います。
今回はTradingViewでの設定の説明になります。MT5とかでできるかは分かりませんのでご自身で調べてみてください。
まず初めに空白のところで右クリックしてアラートを追加を選択します。
次にアラートのメニューが開きましたら価格という項目をクリックします。すでにインジケーターでSMAをチャートに乗せている方でしたら自身がつけているSMAが表記されていると思います。
私の場合は20SMAにタッチをしたらエントリーを検討したいのでSMA(20, close, 0 SMA, 5)を選択し、最後に下の作成をクリックしてアラートを設定します。
後はアラートが鳴るまで他のことをしたり、他の通貨ペアを分析するなりして待つだけです。
最後にリスクに関する観点からもSMAにアラートをセットすることがなぜ優れているか説明したいと思います。
先ほども申し上げましたが、SMAは反発しやすい傾向があります。つまり順張りをしている場合、SMAが一つの重要な壁の役割を担ってくれる可能性が高いという事です。また逆張りの場合はせっかくの利益分がSMAに反発して利益が減るのを防いでくれます。
まずエントリー時にどこに損切を置くのかについてですが、SMAが壁になり、重複して他にもその価格帯に壁が存在する場合はSMAの上や下に損切を置くこともできます。つまり、SMAを突破するような勢いのトレンドが発生した場合は自分が思っているシナリオが崩れたという事です。注意点としてはローソク足が完成するまではSMAに抑えられたかどうか分からないので最後まで見届けるのか抜けたらすぐに切るのかを事前に決めておくか臨機応変に対応できるように準備をしておく必要があります。
次に、二段構えの考えになりますが、SMAは壁になると言いましたが、それは逆もしかりだという事です。強いトレンドが発生してSMAを抜けた場合、SMAが今度は踏み台の役割としての壁になりえるという事です。なのでSMAを突破されてしまった後は踏み台として機能すると思った場合は少しでも損を縮小するという意味でもSMAに戻ってくるのを待ってから損切を発動することもできます。これはいわゆる早期撤退や微損撤退を考えるという事です。
エントリーの時だけでなく、トレード中にもSMAにアラートをセットすることによって思わぬ展開になった際に知らせて貰えるようにしておくことも出います。
「TradingView」を活用したトレードのアプローチについて、特にSMA(Simple Moving Average)によるアラートの活用方法に焦点を当てました。
アラートの重要性、メリット、具体的な設定方法、リスク管理への寄与について詳しく説明しました。
- アラートの重要性とメリット
- チャートを見続ける必要がなくなり、トレードに焦りが生じない。
- 価格の動きに敏感に反応し、チャンスを逃さない。
- SMAを活用したトレード戦略の具体例
- SMAを使ったトレードの方法やトレンドの予測について説明。
- 波動論と組み合わせてトレードチャンスを見つける方法を紹介。
- SMAアラートの設定方法
- TradingViewでSMAアラートを設定する手順について詳細に解説。
- アラートを通じてエントリー・利確・損切りポイントを設定し、トレードを効果的に行う方法。
- リスク管理の重要性とSMAの役割
- SMAがトレードにおいて重要なサポートまたはレジスタンスとして機能するケースについて説明。
- 損切りポイントの設定や利益確定にSMAを活用する方法について解説。
最終的にSMAにアラートをセットするトレード戦略は市場の変動に柔軟に対応し、リスク管理を強化できることが示唆されます。
是非次のトレードにSMAアラートを活用して、トレード戦略の成功に役立てて板でければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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