みなさんこんにちは。波乗り道場生のみやと申します。2021年4月に波乗り道場に入門し、0からFXを勉強中です。
今回は、FXトレーダーなら知っておきたい経済指標「米国雇用統計」について解説していきます。
米国雇用統計とは、アメリカ労働省労働統計局(BLS)が毎月発表している経済指標です。
原則、毎月第1金曜日の夏時間21:30 冬時間22:30に発表されます。
失業率・非農業部門雇用者数・週労働時間・平均時給・建設業就業者数・製造業就業者数・金融機関就業者数など計10項目の指標があります。
米国雇用統計では、発表前に予想値が発表されます。
発表された米国雇用統計の値が事前予想通りだった場合、相場が大きく変動することはあまりありません。
しかし、発表された値が予想値と大きく乖離していた場合、相場が大きく動くことがあります。
雇用統計の結果が良いとドルが買われやすくなり、悪いとドルが売られやすくなります。
雇用統計前は相場が動かずレンジになりやすく、雇用統計が起爆剤のような役割をします。
多くの証券会社では指標発表時のトレードを禁止していて、スプレッドが広がり約定拒否なども起こるので注意が必要です。
指標前にポジションを持つと、ヒゲで損切りされてから伸びていく場合があるのであまりおすすめしません。運試しくらいの気持ちならいいと思います。
アメリカの国内総生産(GDP)は世界1位を誇り、その約70%が個人消費で占められているので、個人消費の増減が経済に影響を与えやすい傾向があります。
アメリカの中央銀行に当たるFRB(米国連邦準備理事会)も金融政策を決定するうえで、米国雇用統計を重要視しています。
- 景気がいいとインフレ率が上がり、市場の過熱抑制のために金利を引き上げます。
→企業や個人の借り入れが控えられ、資金流動性が落ちる。人々の購買意欲が低下し、物価上昇が収まる。 - 景気が悪いとインフレ率が下がり、金利を引き下げて経済の活性化を図ります。
→企業や個人の借り入れが増え、資金流動性が上がる。人々の購買意欲が上昇し、経済活性化。
金利引き上げが行われると「高金利通貨を買いたい」と思っている投資家たちの「ドル買い」が起こる傾向にあります。
一方、金利が引き下げられた場合は、「低金利通貨を手放したい」と考える投資家たちの「ドル売り」が起こる傾向にあります。
直近では、2022年3月から米国の利上げが加速し11月ごろまで強すぎるドル買い相場が続いていました。
米国雇用統計はアメリカ経済から世界経済まで動かす金融政策に深く関わる指標です。その背景も知っておくと、トレード戦略を立てるときに役立ちます。
雇用統計の夜は道場生にとってはお祭りのようなもので、毎月波乗り道場オーナーであるジョニーさんがリアルトレードライブをして下さいます。
米国雇用統計直後は一瞬で勝負がつくので面白いですね。
ストップロスさえしっかり入れておけば、雇用統計で生まれた大きな波に乗るトレードに挑戦してみても良いと思いますよ!