こんにちは。波乗り道場生のこももと申します。
2021年6月に入門し、トレード技術向上に日々奮闘中です。どうぞよろしくお願いします!
有名なテクニカル分析のひとつに「ダウ理論」があります。
投資を勉強された多くの方が一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。
ダウ理論には6つの基本法則がありますが、
今回は基本法則⑥の「トレンドは転換の明白なシグナルが出るまで継続する」を基とし、トレンド継続の考え方について解説していきたいと思います。
どうぞ最後までお付き合いください。^^
ダウ理論とは、19世紀後半に米国の証券アナリストであるチャールズ・ダウ氏が提唱した以下の6つの基本法則から成るテクニカル分析の理論です。チャールズ・ダウ氏は多大な功績を残した人物で、1896年にはダウ・ジョーンズ工業株平均株価を考案しました。
元は株式市場(株価指数)の分析のための理論ですが、FXにおいても利用できる理論であり、多くの投資家やマーケット関係者からの支持を得ています。
<ダウ理論6つの基本法則>
- 平均はすべての事象を織り込む
- トレンドには3種類ある
- 主要トレンドは3段階からなる
- 平均は相互に確認されなければならない
- トレンドは出来高でも確認されなければならない
- トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
“トレンドは転換の明白なシグナルが出るまで継続する” とは、
「現在の市場で発現しているトレンドは、明確にトレンドの転換シグナルが現れるまで継続し続けるとする。トレンドに従った売買によって多くの投資家は利益を得るのであり、トレンドに逆らった売買で利益を得るのは難しい。」
とされています。
つまり、トレンドは継続するものとし転換シグナルが出るまではトレンドフォロー型の売買戦略の優位性を説いています。
ダウ理論基本法則⑥の「明確にトレンドの転換シグナルが現れるまで継続し続けるとする。」
この部分に着目し、トレンド継続と転換シグナルについて考えてみます。
ダウ理論基本法則⑥の考え方をベースに考案され広く知られているものに、トレンド継続は、押し安値/戻り高値を抜けるまではトレンド継続とする考え方があります。
「押し安値」とは、高値を更新した波の起点(安値)の事を指し、また安値更新した波の起点(高値)を「戻り高値」としています。
ダウ理論の考え方の優位性は目線の固定化にあります。
上昇トレンドであれば、レートが押し安値を割り込むまでは押し目買いを、下降トレンドではレートが戻り高値を越えるまでは戻り売りを繰り返していけば良いという考え方です。
高値と安値の切上げが上昇トレンド継続の条件ですが、高値を切り下げたとしても、押し安値を割るまでは上昇トレンド継続とみなします。
押し安値、戻り高値を実際のチャートで確認してみます。
米ドル/円 1時間足です。
Aの高値更新で、下降波が一旦終了し、上昇トレンドが始まる可能性を見ます。
その後、高値更新し安値を切り上げたところから上昇トレンド継続と見ていきます。
最後の押し安値を割り込んだBの時点で、水色の上昇波のトレンドは一旦終了とみなします。
ラストの押し安値を割り込むまではトレンドは継続すると仮定し、押し目買いを狙って行きます。
水色の上昇トレンドの波形は、あくまでも私の見方で描いたものになります。
高値と安値の取り方は、ヒゲ先で取るのか、実体で取るのか、もっと細かく波形を取っていくのか、明確なルールは存在しません。
従って、波の取り方は各々でルールを決めていく必要があります。
それにより上昇トレンドの始まりと終わりが変わってきますので、一定の基準に沿ったルール作りが必要となります。
今回は、ダウ理論の基本法則⑥のトレンド継続に的を絞って解説いたしました。
一言でトレンド継続と言っても、一定の法則をトレーダー自身が決め、ルールに沿ってトレンド継続なのか、どうなったら一旦トレンド終了とみなすのかの判断をしていく必要があります。
トレンドの波を自動で描いてくれるインジケーターも存在しますが、波の見方に絶対の正解はありませんので、ご自身で繰り返し練習していく事は、長く取引を続けていくにあたり、波の見方に一貫性を自身で持たせることが出来るのようになっていくのではと考えます。
リアルタイムで動くチャートに対応出来るようになるためには、チャートを使って練習の数をこなすことが一番の近道だと考えます。ぜひ、過去チャートで確認してみてください。
これからも共に相場の勉強を頑張っていきましょう^^
波乗り道場の波動論では、トレンドフォロー型の売買戦略を詳しく学ぶことが出来ます。波乗り道場の動画もぜひ参考になさってください。
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