突然ですが下図のチャートの青丸部分で価格が止まった理由は分かりますか。
当然様々な要因があると思いますが、要因の1つとしては「チャートのエネルギー切れ」になります。
トレンドの1波目の起点から3波目の起点に向けて「トレンドラインを延長させず」に「ラインの中間点」を当ててみてください。
丁度、ラインの先端に水平線を引くと、価格が綺麗に反発しているのが分かります。
例えばフィボナッチ161.8まで到達せずに価格が折り返す場合、原因はトレンドのエネルギーがこのようにして尽きている事が考えられます。
当然、このラインを下抜けしてトレンドが継続していく可能性も十分にありますが、2波の押しが深かったり横調整が長かったりするとラインの終着点がフィボナッチ161.8に対して遠くなります。
このラインは「抵抗ラインの1つ」として使って頂き、終着点の予測ポイントが下図のチャートのように2波の起点を越えるようであればトレンドが走る可能性が高いのでエントリーを検討してみて下さい。
非常にシンプルな環境認識の1つの為、現在地からの価格の上下を当てる手法ではありませんので、過信はしないようにお願いします。
またラインを引く時に大きなトレンドの流れも把握しておきましょう。
MAは抵抗になりえますので注意が必要です。
値動きを見る上で「どこまで価格が上がる(下がる)か見つける」というのはフィボナッチ・リトレースメントで計る事はできますが、「いつまで価格が上がる(下がる)か見つける」のは、非常に重要な事ながら見落としがちにされています。
ですが、延長せずに切り上げライン、切り下げラインを引くことで大体の反転の目安の時期が分かります。
下図のチャートをご覧ください。
日足レベルで切り上げラインと切り下げラインの2点目に中間点をあててみました。
延長しないラインの最終地点の真下、真上で価格の勢いがなくなって反転し始めているのが分かります。
1.ラインの最終ポイントが2波の起点を抜ける場合は水平に引いた点線に一旦は反応している。
2.ラインの最終ポイントが2波の起点を抜けない場合は垂直に引いた点線周辺で値動きが反転しつつある。
当然、MAやチャートパターンとの関係で、最終ポイントの手前で反転始める事もありますが、環境認識の参考に活用してみてください。
メジャー通貨なら1時間足までなら、割と機能しますので「ここがNの波にならないかなぁ」と思える所にどんどん引いてみて下さい。
EURGBPのような複合通貨は値動きが複雑でうまく機能しませんので、初心者はメジャー通貨に絞った方がいいと思います。
1波を見つけて、3波の起点にこういった形で切り上げラインや切り下げラインを引いていると自然と「トレンドフォローの練習」になっています。
ぜひフィボナッチ・リトレースメントや波乗り波動の補助として使ってみて下さい。