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親波と子波を理解してFXトレードに活かす方法

FXでは1つの波(トレンド)が完成すると、反転して逆の波(トレンド)が発生します。

波のサイズは様々ですが、まだ抜かれていない波を親波として、反転する子波の値幅を取っていくトレード方法を親波トレードと呼びます。

以下、どういった波を親波と呼ぶのか。どこにラインを引くべきか。

具体例を記載していきたいと思います。

親波の意味とは?

なぜ親波を視野にいれてトレードすべきかと言うと、トレード可能なエリアを明確にするためです。

ひいては決済位置を明確にする事にあると思います。

例えば、

下図のように紫ペンで囲んだ波の反転の流れを獲っていきたいと考えた場合、この波が親波になります。

波の完成基準は、波乗り波動であれば、サイクルクローズしているかどうか。

エリオット波動であれば、5波まで波動が完成した上で、トレンドライン抜けからの1波が発生しているか。また、1波のエネルギー分、3波が出ているか。

という部分で判断すると良いと思います。

上図の場合、波は5波まで完成していますので、黒色のトレンドラインを割ると波が反転していく可能性があります。

ここで水平線を引く際に、

上昇トレンドであればサポートになるように意識してラインを引く。

下降トレンドであればレジスタンスになるようにラインを引く。

波の最高値と最安値、3波や5波の発生したポイント、そしてネックライン(になるであろうポイント)で、なるべくトレンドラインに絡んだ所にラインを引く。

このようにすると良いでしょう。

ここまで絞れば親波に引かれるラインは大体5、6本程度になると思います。

では、実際にチャートを進めてみます。

下図の紫色の丸で囲んだ部分が、親波になります。

親波に引いた重要ラインでローソク足がしっかり反応しているのが分かります。

また水平線だけではなく、MAに絡みながら反発しているのも分かります。(グランビルの法則)

上図の例では最終的に親波を下抜けしていますが、レンジになるケースもあります。

その場合、価格がレンジの安値圏にある場合は買っていきたいので、特に高値圏のネックラインより上の価格帯や安値圏のネックラインより下の価格帯では値動きを様子見した方がいいでしょう。

次に、親波にフィボナッチ・リトレースメントを引いてみます。

23.6や76.4付近で反転のチャートパターンを作ろうとしているのが分かります。

フィボナッチの23.6の上や、76.4の下はチャートパターンを作るエリアです。

図では76.4付近で逆三尊を形成しようとして失敗し、そのまま下落しています。

では、親波の下限を抜けた場合、どこでエントリーするべきなのか。

それは、しっかり抜けた後。

つまり、1.236で反発する所からエントリーすると良いかと思います。

丁度MAと絡んだ所からエントリー可能です。

子波を見る時の注意点

子波は直近の値動きになりますが、エントリーの時に注意すべき点は、「トレンドフォローになっているか」です。

下図をご覧ください。

青いラインで描いたように、

トレンドが発生するからこそ、戻り売りや押し目買いが有効になるのです。

子波ではトレンド発生を確認してからのエントリーを意識すると良いでしょう。

また、時間足を落とす事でエントリーチャンスが増えると思います。

例えば、1時間足に落として補助線を引く事でトレードがしやすくなります。

大きな流れが下なので、切り上げラインを引くと抜けからのエントリーが可能です。

親波は水平線に引くだけではない

親波を利用してチャネルを引く事もできます。

左側より右側が切り下がっている場合は下落のチャネルが引けます。

また、チャネルを作った波のネックライン抜けからエントリーが可能です。

まずはチャネル下限まで。

もしチャネルを抜ける場合はレンジ等倍分まで指値ができます。

親波を水平で引くか、チャネルを引くかはトレードの形を見極めながらエントリーしてもらえると良いと思います。

まとめ

親波で利確ポイントを明確にして、子波のトレンドが完成した所からトレードをしていく。

親波のラインは大きなレジスタンス・サポートライン。

子波のラインはトレードする為の補助ラインとして引く事で役割分担が明確になります。

波乗り波動論を学ばれる方は、日足の隙間を1時間足レベルの波動でトレードしてみてはいかがでしょうか。