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FXのチャートが見やすくなる!インジケーターZigZagの基礎

お疲れ様です!波乗り道場生のほりんです。

今回は初心者向けの便利なインジケーターのご紹介です。皆さんはチャートを見ていてどのようなポイントに注目していますか。

例えば、「重要な高値と安値はどこだろう」とか「今はエリオット波動の何波目なのだろう」など環境認識では節目と呼ばれる価格帯を探していると思いますし、エントリーではトップやボトムの形に注目しているのではないでしょうか。

でもリアルタイムでチャートを見ていると頻繁に上下する値動きに翻弄されて思いもよらない所に注目した結果、ミスエントリーしたり、そもそも環境認識が間違っていた。という経験が少なからずあるのではと思います。

本記事ではチャートの値動きをより分かりやすくするインジケーター「ZigZag」を紹介します。

ZigZagで複雑に見える相場を分かりやすくする

ZigZagの簡単な説明からしていきます。

このインジケーターは今から五十年ほど前にArthur A. Merrill氏によって開発されたテクニカル指標で世界中の多くのトレーダーが今なお使用しています。

パラメーターについてもざっくり解説すると、直近N本の最高値、最安値を計算するDepth、直近N本の最高値、最安値と現在の最高値、最安値を比較して指定ポイントになると描画の最高値、最安値の更新を行うDeviation、最後にできた山と谷から次の山と谷ができるまでの最小期間を設定するBackstep、以上の三つのパラメーターで構成されています。

正直言ってパラメーターの意味を覚えたり、追求する意味はそこまでないので、さらっと流していただいて結構です。

とりあえずZigZagは「市場の流動性」を視覚的に見やすくしたテクニカル指標で、あまりにも小さすぎて、多くのトレーダーが意識しないであろう高値、安値の波をすっきり見せてくれるインジケーターである。くらいに認識していただけると良いのではないかと考えています。

ZigZagで相場の節目が分かりやすくなる

ZigZagをチャートに表示して眺めていると直ぐに気付くことがあります。

上図のように小刻みにZigZagの高値と安値が更新されているところと大きな線一本で表示されているところがあります。

要するにこの二つの境目が「トレンドの転換」や「押し戻しの始まり」の部分であることが一目で判断することができます。

一般的に市場の流動性が低いポイントでは市場参加者が少なかったり、売買注文の減少などが原因で円滑な取引が行われないために価格の更新率も低下します。

だからZigZagも小刻みに高値と安値が更新されますし、その逆で市場の流動性が多くなると大きな値幅をZigZagが描くようになるわけです。

ZigZagで重要な価格帯を簡単に判別

ここまでのことを踏まえて改めて相場の値動きを見ていくと、多くのトレーダーから意識される節目であったりエリオット波動の何波目なのか、などが一目瞭然で分かってくると思います。

例えば下図は最近のドル円相場です。

このようにボックス内で示した部分では小刻みにZigZagの高値と安値が更新されているのに対して、ボックスを上に抜けた部分では大きな一本のラインが表示されていますよね。

要するに小刻みなZigZagが出現したら図のようにボックスで囲んでも良いし、水平線や他のラインツールで結ぶことで重要な価格帯や意識されやすいポイントを簡単に把握できるようになります。

エリオット波動についてもかなり楽に判別できるようになります。

ここまでお読みいただいて何となくお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。

ZigZagが小刻みになる部分と、大きく一本の線で動く部分があるとお伝えしましたが、エリオット波動も推進波の1波、3波、5波が大きく動き、修正波の2波、4波が小刻みな動きになることが多いと言われています。

と言うことは、

主にZigZagの大きな一本の線を追うことで現在はエリオット波動の何波目なのかが判断できるようになります。

このようにZigZagは環境認識として使用した時にかなり便利で、特に初心者の内は重要な高値安値や今エリオット波動の何波目か、などの判断が難しいと思うのでチャートに表示することをおすすめします。

ZigZagを使ったブレイクエントリーがおススメ

エントリーの時に多くのトレーダーが探す形。

それはダブルトップや三尊天井などのチャートパターンだと思います。

しかしこれらの形状は模式図で描くとすごく分かりやすいですが、実際のチャートだと良く分からない人も多いのではないでしょうか。

かく言う僕もかなり苦手で、トレードを始めたころはZigZagにかなりお世話になっていました。

ZigZagを表示すると上図のように、模式図を見る感覚でチャートパターンを認識することが可能となり、チャートパターンをエントリートリガーとしているトレーダーにとって助けとなります。

しかし落とし穴もあってZigZagは性質上、パラメーターで設定した数値の更新があるまで線引きが行われないので、ZigZagでチャートパターンが完成されてからのエントリーは遅いということになります。

なので環境認識と同じで例えば5分足をエントリーする足だとすると、小刻みに高値安値が更新されているポイントにラインを引いてブレイクしたらエントリーするといった方法がおすすめのトレード戦略になります。

ZigZagで相場の見え方がイージーに!

今回は初心者トレーダーが相場を見る時におすすめのインジケーターZigZagを紹介させていただきました。

今まで環境認識に苦手意識をいだいていた方や、僕のようにチャートパターンを判別するのに苦労していた方にとっては救世主のようなインジケーターだと思います。

またエントリートリガーとして使用することもできるのでトレード全般で使用できて非常に便利ですのでぜひ一度ご自分のチャートに表示して使ってみて下さい。

今まで以上に相場の見え方が簡単になること請け合いです。