FXトレードにおいて目線を決めてトレードすることは非常に重要です。
目線とは現在トレンドがどちらの方向を向いているか把握する事です。自分が基準としている時間足の、直近のトレンド方向にエントリーを固定する事でドテンや無計画な逆張りエントリーを減らす事ができます。
波乗り波動論では目線の固定方法は決まっているので安心ですが、ここでは一般的な具体例を挙げながら説明していきます。
①ダウ理論・・・押し安値or戻り高値のブレイクで判断する
赤色の波でトレンドを付けています。
赤色の3波の中に戻り高値がありますが、青い波の抜けが甘く押しが深くなった為に調整波で終わっています。緑の水平線を上抜けしない限りは3波の中で揉んでいるだけなので下目線継続という考え方で良いと思います。
上図の場合、ネックライン抜けの1波になっていますが、押し安値を抜けているのが赤色の3波目であり、赤色の波全てが1波としてカウントする事ができます。
その時点で週足レベルのトレンドが発生していると言えます。
②トレンドラインブレイク
トレンドラインや、三角持ち合いやウェッジなどのチャートパターンのラインブレイクでトレンド継続or反転と考えます。
トレンド継続にしても、反転にしても、トレンドライン抜けからのエントリーを意識するだけで、追っかけエントリーからの高値掴み、安値掴み負けはなくなります。
トレンドラインはローソク足だけではなく、20MAが抜けて初めてブレイクと認定できます。ローソク足だけの抜けは戻される可能性が高くなります。
また、上位足のブレイクの状態も確認しましょう。他の時間足を見ている人にどう見えているかは重要です。
15分などの短期足でラインブレイクしても結局戻されて、4時間足確定時にはただのヒゲでしかなかった・・・というのは短期足トレードの負けパターンとしてよくある話です。
ブレイクの勘違いが短期足トレードを難しくしている原因の1つです。
③MAのクロス
監視足や執行足のゴールデンクロス、デッドクロスで目線を決めます。
20MAを使用しているトレーダーも多いので、抵抗線としてはかなり強力です。
4時間足の場合、短期MAに20EMAと20SMA。上位MAに120EMAと120SMAをセットしています。
青色の縦線が20EMAと120EMAのゴールデンクロスで上目線。赤色の縦線がデッドクロスで下目線のエリアです。
両方のMAをいれているのはどちらも抵抗線となりえるためです。20EMAを抜けても20SMAで反発して逆に持っていかれるケースもよくあります。EMAとSMAが近づいている瞬間はローソク足がMAをブレイクしやすい状態です。
また20MAと120MAが密集している状態は相場が収縮している状態と考える事もできます。
上位のMA(1時間足であれば80MA、4時間足であれば120MA)がEMAがSMAをゴールデンクロスしていれば上位は上目線、デッドクロスしていれば下目線の指示を出していると考えます。
1時間足で安値圏で20EMAが20SMAをゴールデンクロスし始めたらトレンド転換の予兆と考えます。逆もしかりです。
実際の相場ではダウ理論、トレンドラインブレイクの状況、MAのクロス、私はこれに波乗り波動を交えて複合的に考えて目線を固定しています。
いかがでしたでしょうか?
私が資産を失うケースで一番多かったのが価格の揉みやすい天底、重要ライン付近、値幅の狭いレンジ、MAに挟まれたトレンドレスゾーンでドテンを繰り返す事でした。
少なくとも目線を固定する(その日はロングしかしない、ショートしかしない)と決めるだけでもそういった自爆トレードは少なくなると思います。
また、目線が固定する事でトレンドフォローやトレンド転換からのトレンドフォローができるようになると思います。
是非、活用してみてください。