こんにちは。波乗り道場生のこももと申します。2021年6月に入門し、トレーダーとしての技術向上に日々奮闘中です。どうぞよろしくお願いします。
今回は、レンジ相場のひとつである中段保合いについてまとめてみました。
まず、レンジ相場とは一定の変動幅の中で価格が推移している相場のことを指し、「ボックス圏相場」「往来相場」とも呼ばれています。
相場の行方を決定する材料が乏しい時や、相場の先行きが不透明な時になりやすいと言え、売り手と買い手の力が拮抗している状態です。
レンジ相場が多い通貨ペアの取引は、為替レートが安定しているため、大きな相場変動によるリスクが比較的低いと言われています。
代表的なのは、先進国の通貨ペア、例えば身近なところでは米ドル円などが該当します。
相場は、トレンドからレンジ、そしてまたトレンドへ・・・と繰り返し動いています。
一般的に相場はレンジ相場が7割、トレンド相場が3割と言われていますので、相場の大きな割合を占めるレンジ相場の特性を理解しておくことは大切です。
今回は、レンジ相場の中でも中段保合いに焦点を当てて解説いたします。
中段保合いのチャートパターン
保合い(もちあい)とは価格が一定の範囲で推移している状態の事で、中段保合いとはトレンド相場の途中で保合いを形成している相場を指します。
売り手と買い手の力が拮抗しており、次の新たな材料を待っている状態で、何らかのきっかけで保合いを上か下かに突破(ブレイク)した後、これまでのトレンドを継続する可能性が高い傾向があります。
中段保合いのチャートパターンには、ボックス型/フラッグ型/ペナント型/ウェッジ型/ダイヤモンドフォーメーションなど、様々な種類があります。
下の図は、ボックス型の中段保合いになります。
ボックス型の中段保合いのエントリーパターン①(保合い継続)
ボックスの上下に平行なラインを引いています。上限(ピンク)は「レジスタンスライン(上値支持線)」、下限(水色)は「サポートライン(下値支持線)」と呼ばれ、レジスタンスラインは高値の突き抜けを防いでいるラインの事で、サポートラインは安値の突き抜けを防いでいるラインの事です。
レンジ相場の時は、レンジの上限に価格が近づいたら売り、レンジの下限に価格が近づいたら買いという戦略を立てることが出来ます。
中間は、上か下のどちらに行くか分からないため手を出さない、が基本とされています。
上の図では、それまでレジスタンスの役割を果たしていた水色のラインが、今度はサポートの役割に転換しています(レジサポ転換)。
中段保合いの場合はトレンド継続の可能性を見ていますので、レジサポ転換後にサポートラインからレジスタンスラインまで買う、という戦略を立てることが出来ます。
なお、保合いを抜けると相場が大きく動くことが多いですので、ストップロスは忘れずに置いておきましょう。
ボックス型の中段保合いのエントリーパターン②(保合い放れ)
保合いを上下どちらかにブレイクした場合のエントリーパターンです。
買い①は、レジスタンスラインを上にブレイクしたのを確認しての買いになります。この場合の注意点としては、レジスタンスラインを上に突破してもダマシ(売買サインと価格が逆行する現象)となり、価格が元のボックス圏内に回帰する事があります。
このダマシを回避するには、買い②のように、一度戻しが入りそれまでのレジスタンスラインがサポートラインに切り替わった(レジサポ転換)のを確認してから買う方法があります。ただし、買いの勢いが強いときはこのような戻しなく上昇していく可能性があります。
個人的には買い②がお勧めです。置いて行かれた時は諦めて、次のチャンスを待つ事が肝要です^^
エントリー前には、様々な時間軸のそれぞれの状況を確認する事が必要です。基本的に長い時間軸の力の方が強いとされています。
レンジブレイク戦略の注意点として、市場が入れ替わる時間帯は急激にチャートが動き出す事がありますので、支持線をブレイクした際のダマシに引っ掛からないためには事前の戦略と、冷静な判断が必要と考えます。
また支持線の近くでのエントリーは、現在どのラインが機能しているのかを見極める事が大切になってきます。
ぜひ、過去チャートで沢山のラインを確認してみてください。