こんにちは。波乗り道場生のみやと申します。2021年4月に道場に入門し、0からFXを勉強中です。
今回は人気のあるインジケーターの一つである、MACDについての基礎知識をご紹介します。
MACDライン(一般的に短期12EMA-長期26EMA₎とシグナルライン(一般的にMACDの9日EMA)の2本とヒストグラム(MACDラインとシグナルラインの間隔の推移)を用いて、売買サインを判断するオシレーター系インジケーターです。
相場の反転ポイントを見極めるのによく使われます。
MT5のライン変更方法
- ツール→MetaQuotes言語エディタをクリック
- Indicators→MACD.mq5の14行目 #property indicatortype1 DRAWHISTGRAMを DRAW_LINEに変更
- 画面上部のコンパイルをクリック
- カスタムインジケーターのMACDを表示させる
①ゴールデンクロス・デッドクロス
MACDがシグナルを下から上に交差したらゴールデンクロス(買いサイン)。
MACDがシグナルを上から下に交差したらデッドクロス(売りサイン)。
です。
②ダイバージェンス
ダイバージェンスとはオシレーター系インジケーターが、実際の値動きとは逆方向に動いている状態のことを言います。 その後のトレンド転換の可能性を考えるサインとして使われます。
上昇トレンドの場合(上値に注目)
実際のレートは高値を更新していますが、MACDは下降しています。
上昇トレンドが弱まっていることを示唆しています。ここから買うのは優位性がないと判断できるのです。
下降トレンドの場合(下値に注目)
実際のレートは安値を更新していますが、MACDは上昇しています。
下降トレンドが弱まっていることを示唆しています。ここから売るのは優位性がないと判断できるのです。
③ヒドゥンダイバージェンス(リバーサル)
ヒドゥンダイバージェンスはトレンド継続のサインとされています。
チャートの値動きに対してオシレーター系のインジケーターが逆行している状態をヒドゥンダイバージェンスと判断しますが、ダイバージェンスとは少し異なります。
上昇トレンドの場合(下値に注目)
レートは切り上げているのに対し、MACDは切り下げています。
トレンドの継続を示唆し、上昇トレンドの比較的安い場所を見つけるのに役立ちます。
下降トレンドの場合(上値に注目)
レートは切り下げているのに対し、MACDは切り上げています。
トレンドの継続を示唆し、下降トレンドの比較的高い場所を見つけるのに役立ちます。
④ヒストグラムも活用する
ヒストグラムは中心に0ラインがあります。MACDラインとシグナルラインがクロスすると、ヒストグラムは0になります。このことからヒストグラムの増減によって、ゴールデンクロスやデッドクロスするのを待つより早いタイミングでトレンドを予測することができます。しかしヒストグラム単体では信ぴょう性に欠ける面があります。
MACDラインとシグナルラインのクロスだけを根拠にエントリーするのは危険です。
実際相場を見ていると、見方によってはダイバージェンスにもヒドゥンダイバージェンスにも見えてしまうことが多々あります。
ダイバージェンスが発生するということはレートの更新率が悪いということです。そこからトレンドが終わりに近い可能性があると判断でき、トレンド転換を予測できるのです。
もっとも効果的なMACDの使い方は、上位足でヒドゥンダイバージェンスが発生しMAで支えられている局面で、下位足のダイバージェンスでエントリーする方法です。
1時間足の黄色で囲った部分を5分足で見ると、ダイバージェンスが起こっています。5分での短期的な下落が終わりを迎える可能性を示唆し、上位足の押し目を見つけることができます。ここでエントリーできれば、安いところで買えることになります。
これは波乗り道場で学べる波動論の「サイクルクローズ」という考え方に似ている部分があります。サイクルクローズを知っていればどこまでトレンドが継続しやすく、転換しやすいのかを複雑な分析をせずに予測することができます。
MACDはトレンドの強さを判断するうえで大変役立つインジケーターですが、レンジ相場ではだましが多く使えないという欠点があります。
MACDから読み取れる売買サインに加えて、プライスアクションやチャートパターン、水平線などを使って環境認識を行う必要があります。
MACDはあくまでトレンドが継続しやすいのか、転換しそうなのかを判断する材料の1つとして使うといいのではないでしょうか。