こんにちは。波乗り道場生のみやと申します。私は2021年4月に道場に入門し、0からFXを勉強中です。
波乗り道場の理論である「波乗り波動論」をより深く理解するために、エリオット波動とはそもそも何なのか、どんな使い方ができるのかを知っておく必要があります。
ここだけ把握しておけば実践で役立つ!というポイントをまとめました。
米国の経済哲学者であるラルフ・ネルソン・エリオット氏が確立した相場分析理論です。基本的に推進5波・修正3波で構成されます。
アクション波とリアクション波
大きな波のトレンド方向がアクション波。その逆がリアクション波の2種類に分類されます。1・3・5・A・C波がアクション波、2・4・B波がリアクション波です。
アクション波を狙うのがトレンドの順張りになり、大きな値幅を狙うことができます。推進波・調整波と混同してしまわないよう注意が必要です。
推進波と調整波
推進波にはインパルスとダイアゴナルの2種類があります。基本的にエリオット波動のルールはインパルスにあてはめたものです。
調整波はジグザグ・フラット・トライアングルの3種類です。
- 3波は1・3・5波の中で最も短くはならない
- 2波が1波の始点を越えることはない
- 4波が1波の終点を割れることはない
推進波においてこの3つの原則が守られていれば、エリオット波動が成立しているといえます。
しかし実際の相場においてこの条件が当てはまらない場面は多々あります。ルールに縛られすぎず、柔軟に対応する必要があります。
エリオット波動理論は否定派の人も多く、こじつけの理論だといわれることがあります。
否定派の多くはチャートパターンのように考えてしまっているため、「こうなったらこうなる」と考えてしまいがちです。
もちろんエリオット波動理論だけでトレードをすることは不可能に近いです。エリオット波動理論通りに相場が展開しないことも多々ありますので、使えないと言われることが多いのです。
また細かいルールがかなり複雑で覚えることが多いので、間違って解釈してる人が多いのも使えないといわれる原因なのではないでしょうか。
・5波が終わり調整波ABCが出ると思ったが上昇してしまった。
・上昇が止まり調整波ABCが出ると思ったらレンジになってしまった。
エリオット波動理論はチャートパターンではなく、テクニカル分析の手助けになる理論です。チャートパターンのようにとらえてしまっていると確証バイアスがかかり、無理なエントリーにつながります。
エリオット波動理論は今の相場が順張り・逆張りどちらが適した局面なのか、どのくらい伸びる可能性があるのかを判断したり、利確・損切位置を明確にするために使うようにする必要があります。
カウントを間違えると機能しない
上昇トレンドの第1波は、下降トレンドが継続しているように見えることがあります。相場に慣れていないと、3波を1波としてカウントしてしまいやすい局面です。
本来そこまでの値幅を期待できない5波を、もっと伸びるだろうと期待してしまい損切になるということが起こってしまうのです。
また調整波は中・長期のMA付近で反発する傾向があります。そのため上昇トレンドの押し目のように見えてしまい、優位性の低いエントリーをしやすくなってしまうのです。
MAと合わせて使用する
- 中期または長期MAで止まったところを1波
- 2波で押し目を作り、MAを大きく上抜けたところを3波
- 4波で押し目を作り、さらに高値更新をする5波
- 調整波は中期または長期MAで反発しやすい
- MAは3回以上タッチすると抜けやすい傾向にあるため、3回以上短期または中期MAにタッチしていたら順張りを避ける
このようにMAと一緒に使えば、環境認識がしやすくなります。
利確位置・損切位置・早期撤退位を決めるのにも役立つため、頭に入れておいて損はないはずです。
フィボナッチ・リトレースメントと合せて使用する
波乗り道場ではフィボナッチ・リトレースメントを使用しています。
フィボナッチ・リトレースメントは高値と安値の値幅にフォボナッチ比率をかけたもので、どこがサポート・レジスタンスとなるかを判断するのに役立ちます。
↑波乗り道場講師のkazuくんが実際にフィボナッチ・リトレースメントを使用してトレードしている様子です。
道場生としてはフィボナッチ・リトレースメントではかった時、押しが浅い場合はスルーするのが基本です。
相場は永遠にチャンスが巡ってきますので、無理して勢いのあるトレンドに飛び乗る必要はありません。
エリオット波動理論を知っていると、相場の見え方が変わってくると思います。
押し目買いで入ったけど下がってきてしまった。
撤退しようかな?このまま持っていれば伸びるかな?
そんな時エリオット波動理論を知っていれば、調整波ABCが出てトレンド転換してしまうかもしれない。撤退しよう!という戦略をとることができます。
どこで入るのかはもちろん重要ですが、どこで出るのかももちろん重要です。
持っているポジションがどれだけ伸びるのか、どのようになったら撤退するのかを決めるうえでエリオット波動理論は役立つのではないでしょうか。